2021年5月 静岡県西部の鉄道旅(2日目・天竜浜名湖鉄道)
2021年5月に1泊2日で静岡西部の鉄道を巡った旅で、今回は2日目の天竜浜名湖鉄道(天浜線)の記録です。前日の記録はこちらです。↓↓
掛川の街を散策
列車に乗る前に掛川の街の散策からスタートです。
掛川は城下町で、駅の近くに掛川城があります。
室町・戦国の時代に今川の家臣が築城したことが由来のお城で、平成6年に復興した木造の天守閣があります。
地形的にも城らしい山となっており、東海の名城と言われているようです。
古そうな建物が多く、なかなか楽しめた掛川城下でしたが、一番印象に残った建物は「大日本報徳社大講堂」です。
重要文化財でもあるこの建物は、明治36年(1903年)に建築されたもので、和洋折衷様式(2階の洋風窓)の貴重な建物です。詳細はこちら↓↓
天竜浜名湖鉄道の旅
掛川→遠州森
さて、掛川駅から天竜浜名湖鉄道の旅を始めます。
天竜浜名湖鉄道は「掛川」と静岡県と愛知県の県境駅である「新所原」を結ぶ67.7kmの路線で、1987年に国鉄二俣線から移管した第三セクター鉄道です。
国鉄二俣線は東海道本線が艦砲射撃等で破壊された際の迂回路線として建設されたため、浜名湖の北側などの山側を沿うように走ります。
今回は1日フリー切符を購入しました。
車内は結構混雑していた記憶があります。
そしてどういう訳か覚えていませんが、遠州森駅で途中下車みたいです。
遠州森→天竜二俣
次の列車までどのくらい待ったのか不明ですが、また新所原方面の列車に乗り込みます。
今回は車内が空いていたようなので、天竜二俣止まりの列車だったのかと思います。
列車は天竜二俣駅に到着しました。
天竜浜名湖鉄道の本社や車庫があり、広大な駅構内はさすがは元国鉄線という印象でした。
駅舎やプラットホーム上屋は国の登録有形文化財に指定されています。
ホームは5面ありますが、使っているのは3面のみのようです。
この駅から天竜川を上がっていく佐久間線という未成線もあったようなので、これだけ広いのも納得です。
天竜二俣駅見学
天竜二俣駅にはこれまた国の登録有形文化財に登録された転車台や扇形車庫があり、600円で見学することができます。詳細はこちら↓↓
今回の旅でもこの見学ツアーに参加してきました。
この見学ツアーは実際に列車が転車台に入り、一回転するのを見ることができます。
転車台は蒸気機関車の向きを変えるためにある設備ですが、今使われている車両は両側に運転台があるため、列車向きを変える必要性はありません。
天竜二俣では扇形車庫に車両を留置するため、この転車台を使う必要がありますが、蒸気機関車の時代が終わり、基本的に転車台は使う必要が無くなっているため、全国で数を減らしているなかで、しっかり整備保存運用している天竜浜名湖鉄道は素晴らしいですね。
ただ、部品の確保が大変とツアーで解説いただいたような気がします。
扇形機関庫は木造となっており、トラスの構造がよく見ることができました。他にも古い鉄道設備品が保管されている資料館も見学させてもらいました。
二俣町の散策
駅前の観光案内地図を見ると、近くにレトロな街並みがあるとのことで行ってみました。
天竜川の舟運等で栄えた二俣町は、クローバー通りがレトロな商店街として有名です。あまり写真を撮っていませんでしたが紹介します。
天竜二俣→新所原
それでは天竜浜名湖鉄道の残りの区間を乗っていきます。
このド派手な列車に乗り込みます。
浜名湖が見えてきました!
ユリカモメで有名な浜名湖佐久米駅!
鳥は冬限定だったと思いますので訪問時は注意してください。
みかん畑が車窓の両側に広がる区間もあります!
終点新所原に到着です。
この駅は確か東海道線のホームの先に県境があります。
遠州鉄道に乗車
せっかく来たので遠州鉄道にも乗って帰ろうと思いましたが、新所原からどうしようか悩みました。
浜松までJRで行って遠鉄を往復するか、天竜浜名湖鉄道で遠鉄の起点の西鹿島まで戻り浜松へ向かうか。
せっかくフリー切符を買ったので天浜線で西鹿島まで戻ることにしました。
西鹿島(にしかじま)で遠州鉄道に乗り換え。
接続はあまりよくなかった印象です。ごめんなさい。
新浜松に近づくにつれてお客さんが増えていき、都市郊外電車で元気な私鉄という印象でした。
ヤマハの楽器愛用者としては、沿線にあるヤマハの資料館に寄ってみたかったですが、時間と時期柄見学はできませんでした。また今度行きましょう。
浜松からは東海道新幹線(自由席)で帰りました。
今回もいい旅ができました。
ご覧いただきありがとうございました。