1日2題の英文和訳 解説編 Apr.16.2024
短い英文が2つでしたが、長さと難易度が比例しないのが英文和訳です。今日の英文は両方とも訳しにくいので星2つにしましたが、解説はシンプルです。では、始めましょう。
【第1問】
「家庭からリモートワークをする人が増えるにつれて、十分な運動をすることができないとか、仕事と休息を生活の中でバランスよく調整することができないと、多くの人が不満を漏らしている。」
【解説】
冒頭の前置詞句は付帯状況のwithです。先日の週末英文法で取り上げましたね。今回は現在分詞が用いられているパターンです。
"with + A + doing 〜" 「Aが〜している状態で」
直訳すれば「より多くの人々が家庭からリモートワークをしている状態で」となります。主節の意味合いを踏まえて自然に訳しましょう。
文の主語はmanyですが本来はmany peopleで省略が生じています。動詞はcomplainですが自動詞なので「〜について文句をいう」というときはofやaboutが必要になります。
aboutの目的語はgettingとmodulatingが構成する動名詞句で、それらがandで結ばれて、それぞれ否定のnotがついています。
2つ目の動名詞句は訳しにくいですね。直訳すると「バランスの取れたやり方で仕事と休息の生活を調整する」です。限度はありますが、少し訳に工夫が必要かもしれません。
【第2問】
「発話することは、その発話が自分自身で言葉を生み出すことを伴い、フィードバックを得られるときに、信じられないほど強力な学習体験となる。」
【解説】
主節と従属節のシンプルな構造です。主節は動名詞句が主語、動詞がis、補語がlearning experienceですね。
従属節は2つの英文がandで結ばれています。1文目のthe productionは冒頭の動名詞句を名詞で言い換えたものです。「生産」とかでは意味を成さないので、日本語を補って訳しましょう。2文目は"provide A with B"「AにBを供給する」という有名な熟語が受動態になっています。
文脈がないので訳しにくかったとは思いますが、上記の解説が理解できればOKだと思います。本来は長文の中の1文ですから、訳すときの手がかりがたくさんあるので安心してほしいと思います。
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