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1日2題の英文和訳 【解説編】 Jul.13.2024

今日の英文はどうでしょうか。では解説していきましょう。

【第1問】
「年を取ることは魅力的でも望ましくもなく、高齢者は負担であるという考えがとても一般的なので、人々がその考えを問題だと認識することもあまり多くない。」

【解説】
文頭のnotionsという名詞に同格のthat節がandで結ばれて2つついています。「〜という考え」のように同格だと分かるような日本語にしましょう。

同格節を従えたnotionsが主語で、全体が「so 〜 that…構文」になっていますが、ちょうど昨日取り上げました。昨日の解説をご覧ください。

"recognize A as B"で「AをBとして認める、見なす」という意味です。asはto beになることもあります。Aに当たるthemはpeopleではなくnotionsを指していますので、その点をはっきりさせるために僕はあえて「それら」と訳さずに「その考え」と訳しました。採点者に対するこういうアピールも受験英語では大切ではないかと思います。

--- Words and Idioms ---
notion(名)「意見、考え」「概念、観念」
attractive(形)「魅力的な」「人を引き付けるような」
desirable(形)「望ましい、好ましい」
burden(名)「荷物、積み荷」「重荷、負担、責任」
problematic(形)「問題のある、問題の多い、解決が難しい」

【第2問】
「1つの料理にかなりの量の野菜や肉が入っていれば、塩がソースから肉や野菜へと移るので、時間が経つにつれ感じられる塩味も減ることになり、肉や野菜の中の塩が舌へ与える衝撃もより少なくなる。」

【解説】
chunkは「大きな塊」という意味で、"a chunk of bread"「1かたまりのパン」のように使いますが、今回は「かなりの量」という意味です。その点をはっきりさせるためにあえて形容詞のsignificantをつけたのだと思います。

さて、if節に対して主節がありますが、主節の中に接続詞asが導く従属節があります。接続詞のasは意味が多いですが、ここでは理由の意味でしょう。

"move out of A into B"は「Aを出てBの中に入る」が直訳です。

文末には非制限用法の関係副詞節がついていますが、先行詞が分かりにくいです。もともとの文を復元してみましょう。主語のitはthe saltを指しています。

The salt in the meat or vegetables has less impact on the tongue.
(肉や野菜の中の塩は舌により少ない衝撃を与える。)
 $${\downarrow}$$
where the salt has less impact on the tongue

このように、whereの先行詞は(in) the meat or vegetableです。この先行詞を訳に入れるかどうかは悩ましいところです。僕はあえて訳しましたが、ちょっとくどいので必要ないかもしれません。

--- Words and Idioms ---
significant(形)「重要な、重大な、著しい」「(数量が)かなりの」
chunk(名)「(パンや肉などの)大きな塊」「かなりの量」
saltiness(名)「塩味」
over time 「時が経つにつれて」「ゆっくりと時間をかけて」
have an impact on 〜 「〜に影響を与える、〜に衝撃を与える」

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