特に朝晩は秋の気配を感じる季節になりました。いよいよ受験も勝負の時期に入りつつあります。ますます気合を入れていきましょう。
【第1問】
「このようなあらゆる多様性も驚くべきものではあるけれども、私が最も興味深く思うのは、すべての細胞が共通に持つものである。」
【解説】
冒頭部分がいきなりよくわからない形で戸惑う人もいると思います。これは従属接続詞asが譲歩の意味のときに起こる語順の変更です。例文で確認しておきましょう。
今回の英文も“although all this diversity is startling”ならば何の問題もないと思いますが、asが使われているので一瞬ビックリしますね。
ちなみになぜasの時に語順の変更が起こるのかというと、それはもともと
“being as startling as all this diversity is"
という分詞構文が由来だからだと言われています。まれに1つ目の副詞のasが残っていることもあるんですよ。
さて、主節部分は主語にも補語にも関係代名詞のwhatが使われています。
【主語】what is most interesting for me(私にとって最も興味深いもの)
【補語】what all cells have in common(すべての細胞が共通に持つもの)
前者のwhatは主語、後者のwhatはhaveの目的語になっていますね。重要熟語も含まれていますので、覚えておきましょう。
【第2問】
「私は、いわゆる「機械問題」、具体的には知能を持った機械が道徳的な配慮を保証するのかどうか、そしてどの程度それを保証するのかということの探求はこれらの発達に照らして広範な分析を行うに値すると考える。」
【解説】
冒頭、“I argue that SV 〜”で始まりますが、これは自分の意見を言うときの表現です。「私は〜だと考える、〜という意見である」のように訳しましょう。
that節内の主語はinquiry、動詞はdeserve、目的語はextended analysisです。主語を修飾する前置詞句がありますが、intoの目的語は2つの間接疑問です。疑問詞以外の部分はすべて共通なので、疑問詞だけをandで結んだ“(x + y)z”型の共通構造になっています。
共通構造は本当に多いですね。パズルに近いものなので、楽しみながら読み解く練習をしましょう!