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1日2題の英文和訳 解説編 Mar.18.2024

それでは解説していきます。しっかり読み込みましょう!

【第1問】
「もし私たちがAIが私たちを笑わせるようにしたいのなら、AIにどんな種類のユーモアを教えたいのかを私たちははっきりと知っていなければならない。」

【解説】
従属節の動詞部分は、

``want + O + to do 〜''「Oに〜してほしい」

という形になっていますが、不定詞句の中に使役動詞のmakeが使われています。

``make + O + do 〜''「(強制して)Oに〜させる」

このように不定詞句や原形不定詞句が連続すると、日本語に訳しにくいことが多いので、自然な日本語にできるよう練習を重ねていきましょう。模範解答や訳文も参考にすると良いですよ。

また、主節側は目的格の関係代名詞が省略されています。2文に分けると、

①We have to be clear about the kind of humor.
 (私たちはユーモアの種類についてはっきりと知っていなければならない。)
②We want to teach it the kind of humor.
 (私たちはそれ(AI)にユーモアの種類を教えたい。)

となります。teachが目的語を2つ取って「O1にO2を教える」という意味で用いられていて、そのO2が目的格の関係代名詞になって2文をつなぎます。

We have to be clear about the kind of humor which we want to teach it.

目的格の関係代名詞は省略できますよね(というよりも省略がふつう)。どこかで触れますが、実は英文中の『省略』はとっても難しいんです。今後も注目していきましょう。

--- Words and Idioms ---
AI(名)「人工知能、AI」
 $${\uparrow}$$Artificial Intelligence の省略語。AIと訳して構いません。
be clear about 〜「〜についてはっきり知っている、〜について確信している」

【第2問】
「ストレスを軽減するための様々な対処方法にどの程度同意するかを、私たちは参加者に評価してもらった。」

【解説】
第1問と同様に使役動詞が用いられています。

``have + O + do 〜''「(依頼して)Oに〜させる、してもらう」

rateは名詞として出てくることの多い単語ですが、今回は他動詞です。注意しましょう。

さて、rateの目的語になっているのは間接疑問です。extentやdegreeは前置詞toと結びついて用いられることが多い単語で、

``to a 〜 extent/degree''「〜な程度で」(「〜」には形容詞が入ります)

という意味の前置詞句を構成します。どの程度なのかを尋ねる疑問文を作るとき、この「〜」が疑問詞whatになり(このwhatを正式には疑問形容詞といいます)、前置詞句ごと文頭に出ます。下の文を参考にしてください。

(肯)What she said is correct to some extent.
   (彼女が言ったことはある程度正しい。)
(疑)To what extent is what she said correct?
   (彼女が言ったことはどの程度正しいのですか。)

今回は間接疑問ですから、『疑問詞 + 肯定文の語順』になっていることにも注意しましょう。間接疑問の中にある不定詞句は目的を表す副詞用法ですよ。

--- Words and Idioms ---
rate(他動)「〜を評価する」
coping strategy「対処方法、対処戦略」
cope(自動)「うまく処理する、対処する」
 $${\uparrow}$$自動詞なので``cope with 〜'' の形で目的語をとります。
relieve(他動)「(不安など)を軽減する、和らげる」「(人)を安心させる」

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