1日2題の英文和訳 解説編 Apr.12.2024
今回は2題とも短い英文でしたが、訳せたでしょうか?それでは解説を始めたいと思います。
【第1問】
「光害が夜行性の生物に影響を与えているのかどうか、与えているならばいつ、どのように与えているのかを理解して初めて、私たちはその影響を軽減する方法を見つけることができる。」
【解説】
この英文はbyからlifeまでが前置詞句で、onlyとともに文頭に出ています。『否定語が文頭に出ると疑問文の語順になる』という倒置のルールが適用されて、canが前に出ていますね。
問題はその前置詞句ですが、byの目的語は次のような3つの名詞節です。
① if light pollution affects nocturnal life
(光害が夜行性の生物に影響を与えているかどうか)
② when light pollution affects nocturnal life
(光害が夜行性の生物にいつ影響を与えているのか)
③ how light pollution affects nocturnal life
(光害が夜行性の生物にどのように影響を与えているのか)
名詞節を構成する接続詞のif、疑問詞のwhenとhow以外はすべて共通ですので、ifとwhenとhowのみをandで結んで出来上がったのが今回の英文です。自然な日本語になるように工夫して訳しましょう。僕は「〜して初めて」と訳しましたが、「〜することによってのみ」のような直訳もOKだと思いますよ。
【第2問】
「この中心にあるのは、メッセージの受け手の不確かさが軽減されるときにコミュニケーションが成立するという考えである。」
【解説】
まず、この文は第1問と同様に倒置が起こっていますが、下記のように第1文型の文において副詞や副詞句を強調するために文頭に出したときに起こる倒置です。
さて、ここでbe動詞の意味について確認しておきましょう。be動詞には大きく分けて2つの意味があります。
(ex1) My father is an English teacher.【S + V + C】
(僕の父は英語教師だ。)
(ex2) Your cat is under my car. 【S + V + M】
(キミの猫は僕の車の下にいる。)
(ex2)のように、「〜がいる、ある」という意味で用いられるbe動詞を『存在のbe』と僕は呼んでいます。一般に場所を表す副詞語句を伴うのが特徴です。今回の英文のbe動詞も存在を表しているので、きちんと訳しましょうね。
さて、主語のthe ideaにはthat節がついていますが、これは同格のthat節です。つい先日の週末英文法で取り上げましたね。復習も兼ねてぜひ見直しておいてください。
今日の解説は以上です。短かったですが、やはりポイントがありましたね!
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