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1日2題の英文和訳 解説編 Mar.25.2024

今日も和訳できましたか?2題とも短くて、月曜日にはピッタリの分量だったかもしれません。では、解説していきます。

【第1問】
「アイスランド語が絶滅の危機に瀕しているという問題は、政府だけでなく学術界も即座に取り組んできた問題である。」

【解説】
この英文のポイントは「動名詞の意味上の主語」です。まずは次の英文を読んでみましょう。

(ex1) I am proud of being a science teacher.
  (私は科学の先生であることを誇りに思っている。)

この英文では、科学の先生をしているのは「私」であり、それが誇りであることを述べています。もし科学の先生をしているのが文の主語とは別の人ならば、それを明示しなくてはなりません。その場合は動名詞の直前に名詞を置きます。

(ex2) I am proud of my husband being a science teacher.
  (私は自分の夫が科学の先生であることを誇りに思っている。)

また、意味上の主語が代名詞の場合には、所有格または目的格にします。どちらでも構いません。

(ex3) I am proud of his(him) being a science teacher.
  (私は彼が科学の先生であることを誇りに思っている。)

今回の英文は前置詞ofの後ろに動詞becomeを置くので動名詞にしなければならず、その動名詞に意味上の主語Icelandicが置かれています。日本語に訳すときもIcelandicとbecomeの間にS-V関係があることを意識しましょう。

その他、代名詞oneはissueの繰り返しを避けるために使われています。thatは目的格の関係代名詞で先行詞がoneです。"B as well as A"や"be quick to do 〜"などの表現もここで覚えてしまいましょう。

最後になりますが、他動詞addressは意味の多い単語です。ここでの「〜に取り組む」という意味のほか、「〜に対して演説する」「〜に話しかける」「〜に宛名を書く」という意味はぜひ覚えておきましょう!

--- Words and Idioms ---
endangered(形)「危険にさらされた」「絶滅の危機に瀕している」
academic community(名)「学術界、学会」
B as well as A 「AだけでなくBも、BはもちろんAも」
 $${\uparrow}$$ 同意表現はもちろん``not only A but also B''です。
be quick to do 〜 「すばやく〜する、〜するのがすばやい」
address(他動)「〜に取り組む、対処する」

【第2問】
「私たちの間違いから学ぶために歴史を研究することはたしかに価値があるが、私たちに明確な教訓を教えてくれているたったひとつの歴史など存在しない。」

【解説】
まず最初に、前置詞worthと形容詞worthwhileの使い方をここで学んでしまいましょう。例えば「この本は読む価値がある。」という意味の英文は以下のように表せます。

(ex1) This book is worth reading.
(ex2) It is worth reading this book.
(ex3) It is worthwhile reading this book.
(ex4) It is worthwhile to read this book.
(ex5) Reading this book is worthwhile.

今回の英文は(ex2)のパターンですね。そのあとについている不定詞句は目的を表す副詞的用法です。

さて、but以下は単純なthere be構文で、``a(one) single 〜''は「たったひとつの〜、唯一の〜」と訳します。teaching以下はhistoryを後ろから修飾している現在分詞句ですよ。

--- Words and Idioms ---
certainly(副)「確実に、確かに」
lesson(名)「(技術習得のための)授業、レッスン」「教訓、教え」


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