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1日2題の英文和訳 解説編 Mar.26.2024

今日の英文は両方とも短かったですが、いかがでしたか?それでは解説を始めましょう!

【第1問】
「プラトンが法律の中で述べているように、泳ぎ方を知らないことは文字の読み方を知らないのと同じくらい無知の印であると考えられていた。」

【解説】
まず、冒頭のasは接続詞のように見えますが、本当でしょうか?動詞observeはここでは「〜を述べる」という意味の他動詞なのですが、目的語がありませんよね?なぜでしょうか?

結論を言うと、このasは関係代名詞です(疑似関係代名詞といいます)。関係代名詞のasには、主節の内容の全部や一部を先行詞とする用法があります。下の英文を見てください。

(ex1) As is often the case with him, he was late for the meeting.
  (彼にはよくあることだが、彼は会議に遅刻した。)

asが文の主語になっていますね。このasの先行詞は主節の内容全体で、「彼が会議に遅刻した」ことがよくあることだと言っているのです。このように、asが導く関係代名詞節は主節に先行することが多いのですが、主節のあとでも構いません。その場合はwhichと交換可能な場合が多いです。

(ex2) He told me a lie, as I had expected.
(ex3) He told me a lie, which I had expected.
  (彼は私に嘘をついたが、私はそれを予測していた。)

疑似関係代名詞は他にもあるので、詳しくは今週末の英文法で取り上げます。ぜひ読んでください!

さて、その他の点としてまず、従属節の動詞observeは多義語の他動詞で、「〜を観察する」の他に「〜に気づく」「〜を述べる、〜だと言う」「(規則など)を守る」「(祝祭日など)を祝う」という意味を覚えておきましょう。

また、主節側の動詞considerは第5文型をとることのできる動詞で、「SはOをCと考える、見なす」という意味の文を作れます。OとCの間にto beやasが入ることもあります。能動態から文構造を考えると以下のようになります。

S + V<considered> + O<not knowing how to swim> + C<a sign of ignorance>.
 $${\downarrow}$$ 受動態へ
S<Not knowing how to swim> + V<was considered> + C<a sign of ignorance>.

最後に、muchを使った定型表現が入っていますので、ここで覚えてしまいましょう。

--- Words and Idioms ---
observe(他動)「〜と述べる、〜だと言う」
as much A as B 「Bと同じくらいにAだ」
ignorance(名)「無知、知らないこと、無学」


【第2問】
「交代でお互いをおんぶして行かないか?そうすれば、一方が歩いている間にもう一方が休めるよ。」

【解説】
冒頭の``Why don't we 〜?''は会話表現です。下の2つをセットで覚えておきましょう。

(ex1) Why don't we have lunch together?【相手を誘う表現】
  (一緒にお昼を食べませんか?)
(ex2) Why don't you take a rest for a while?【相手に提案する表現】
  (少し休憩したらどうですか?)

続いて相互複数と呼ばれる表現が用いられています。相互複数とは、1つの行為に2人または2つ以上の人や物が必要な行為のことで、名詞が複数形になるのが特徴です。よく出てくる表現には下記のようなものがあります。

<相互複数>
 ①make friends with 〜 「〜と友だちになる」【人間が2人必要】
 ②shake hands with 〜 「〜と握手する」【手が2人分必要】
 ③change trains at 〜 「〜で電車を乗り換える」【電車が2系統必要】
  $${\uparrow}$$ 乗り物は何でも良いし、シャツの着替えとかでも良いです。
 ④take turns doing 〜 「交代で〜する」【自分と相手のturnが必要】
 ⑤exchange gifts with 〜 「〜と贈り物を交換する」【贈り物が2つ必要】

最後に、andの直後のthat wayは2語で1個の副詞です。もともとはin that wayという前置詞句で、そこからinが欠落したものです。wayは「方法」という意味ですね。

--- Words and Idioms ---
rest(自動)「休む、休息する」
that way(副)「そうすれば」「そのようにして」

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