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1日2題の英文和訳 【解説編】 May.29.2024

第1問が旧帝大編の8回目です。今日は両方とも短い英文ですね。それでは解説を始めたいと思います。

【第1問】
「研究成果を統合することの核心にあるのは、驚くほど単純だが極めて重要な現象、すなわち協力が存在する。」

【解説】
この英文は第1文型の文で語順の変更が起こっているのが分かったでしょうか。
"S + V + M $${\rightarrow}$$ M + V + S"という形になっています。この語順変更はかなりの頻度で登場するので慣れておくべきです。英文を少し短くして確認しておきましょう。

S<a surprisingly simple phenomenon> V<lies> M<at the heart>
 $${\downarrow}$$
M<at the heart> V<lies> S<a surprisingly simple phenomenon>

日本語に訳すときは英文の語順通りに訳すと良いと思います。最後のダッシュはphenomenonを具体的に言い換える『換言』の役割をしていますので、「つまり、すなわち」のように日本語化すると良いですね。

--- Words and Idioms ---
at the heart of 〜 「〜の中心に、核心に」
combination(名)「組み合わせること」「組み合わせ、結合、結合体」
research findings 「研究結果、調査結果」
vitally(副)「極めて重大で、絶対に」「生命に関わるほどに」

【第2問】
「午前10時の約束に対して用心して午前9時55分に到着すると、私は下手になったフランス語を頭の中で不安な気持ちで練習した。」

【解説】
冒頭は分詞構文で始まっています。元の文に戻すといくつか考えられますが、どれでもそんなに訳に違いがありません。

① When I arrived carefully at 9:55 a.m., I practiced 〜.
 (注意して午前9時55分に到着すると、私は〜)
② After I arrived carefully at 9:55 a.m., I practiced 〜.
 (注意して午前9時55分に到着したあとで、私は〜)
③ I arrived carefully at 9:55 a.m., and I practiced 〜.
 (注意して午前9時55分に到着し、私は〜)

つまり、「到着し、それから練習した」という流れさえ押さえておけばよいということです。このように分詞構文は主節とどのような関係性でつながっているかに注目して訳すことが大切です。「もともと使われていたはずの接続詞は何か」という視点も大切ですが、それに終始せず、柔軟に考えましょう。

--- Words and Idioms ---
rusty(形)「錆びた、錆びついた」「(技術などが)錆びついた、下手になった、なまった」
nervously(副)「神経質になって、不安な気持ちで、イライラと」

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