1日2題の英文和訳 【解説編】 Jul.29.2024
今日も雨の札幌です。さあ、解説を始めましょう。
【第1問】
「もしあなたが競争相手からビジネスを奪うために広告や製品開発に投資すれば、それはその企業の取り分を増やすかもしれない。」
【解説】
文全体の構造としては従属接続詞ifが構成する従属節が条件を表しており、それに対する主節があるという単純なものです。
動詞investは"invest A in B"「AをBに投資する」という形が基本ですが、Aが単なるmoneyの場合は省略されることも多いです。
また、従属節中の不定詞句は目的を表していますね。
主節の主語thatは従属節で述べた内容を指しているので、「それ、そのこと」と訳しておけば十分です。
"take away 〜"はここでは「〜を奪う」という意味で用いられています。awayは副詞なので、『動詞+副詞』の組み合わせでできている群動詞です。よって、「ビジネスを奪う」は"take away business"でも"take business away"でも構いません。今回は後者ですね。ただし、目的語が1語の人称代名詞の目的格のときはかならず前者の形にするというルールがあるので注意しましょう。
【第2問】
「チャットボットが嘘の情報を作り出すのに出くわし始めると、人々は、当初考えていたほどそれが広く役に立つものではないと認識した。」
【解説】
接続詞asはここでは『時』の意味の従属節を構成していますので、「〜するとき、〜すると」という意味です。
従属節の動詞encounterは"encounter + O + doing 〜"の形で「Oが〜しているのに遭遇する」という意味です。この形を見たことがなくても訳すことはできるのではないでしょうか。
主節側のrealizeの目的語になるthat節中は、原級を用いた比較の否定文になっています。「〜と同じくらい…でない」という訳をたまに見かけますが、それは不適切です。「〜ほど…でない」と訳しましょう。
今日は2題とも難易度は低めでした。こういうときこそ丁寧に訳しましょう!
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