1日2題の英文和訳 解説編 Apr.1.2024
今日は和訳が1問の特別編でした。第2問はいくつ書けたでしょうか?それでは解説を始めましょう!
【第1問】
「アルゴリズムは、もしそれがなければ警察が掴むのに何週間もしくは何ヶ月もかかってしまうであろう犯罪のパターンを見つけることができる。」
【解説】
文の構造としては比較的単純で、短い主節にcrimesを先行詞とする関係代名詞節がついています。その関係詞節の中にある副詞otherwiseについて今日は学びましょう。
副詞のotherwiseには大きく分けて3つの意味があります。
①「(前文を受けて)もしそうでなければ」
(ex1) You should go now; otherwise, you will miss the train.
(キミはもう行くべきだよ。さもないと、電車に乗り遅れるよ。)
②「別のやり方で、違ったように」
(ex2) She can't understand French, but she was pretending otherwise.
(彼女はフランス語なんて理解できないのに、できるふりをしている。)
③「その他の点で」
(ex3) The theme song is not very good, but otherwise the movie is perfect.
(テーマ曲はあまり良くないけど、その他の点ではその映画は完璧だ。)
この3つの意味のうち、特に①の意味では仮定法の条件節の代用表現として用いられることが多いです。仮定法か否かを見極めるカギは助動詞の過去形です。例えば、「彼女は具合が悪いのかもしれない。もしそうでなければ会議に出席するだろう。」という文を書いてみると、
(ex4-1) She may be sick. If she wasn't sick, she would attend the meeting.
(ex4-2) She may be sick; otherwise, she would attend the meeting.
otherwiseが仮定法条件節の代わりをしているのが分かりますか。同語反復も避けることができ、文がスッキリして一石二鳥です。今回の英文もotherwiseを使わなければ以下のようになります。
(ex5) 〜 that would take the police weeks or months to catch if it were not for algorithm
otherwiseが「もしそうでなければ」という意味で用いられているときは、どのような条件節が隠されているのかを常に意識するようにしましょう。
【第2問】
第1問の英文の関係代名詞節はいわゆる時間構文と呼ばれる文になっています。それを確認するために第2問を用意しました。まずは解答を示しましょう。
まず、takeは第4文型を取って``take + O1(人) + O2(時間)’’で「O1はO2を必要とする、かかる」という意味で使われます。何を主語にするかによって、(ex1)、(ex4)、(ex5)のような文で表せます。
itを主語にした場合は不定詞句を用いますので、O1を不定詞の意味上の主語にしたのが(ex2)です。また、人を主語にした第3文型の文も作れることを示しているのが(ex3)です。
英作文等で自分で書く場合には、比較的間違いの少ない(ex1)や(ex2)の書き方が無難です。また、かかるのが時間ではなくお金のときにはtakeの代わりにcostを使うので注意しましょう。
なお、第1問の関係詞節は、シンプルに書けば以下のような文だったということです。例文で言えば(ex4)のパターンですね。あらためて確認してください。
(ex6) Crimes would take the police weeks or months to catch.
(犯罪は警察が掴むのに何週間もしくは何ヶ月もかかるだろう。)
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