1日2題の英文和訳 【解説編】 Jul.14.2024
今日の英文のポイントはどこにあったでしょうか。では解説していきましょう。
【第1問】
「私たちの遺伝子の場合と同様に、最も強くて優れた者が頂点に立ち、そのような勝者が進歩の長い行程において人類を前進させるであろう。」
【解説】
文脈がないのでぼんやりした内容になっていますが仕方ないですね。
冒頭の"as in the case of 〜"は成句で「〜の場合のように、〜の場合と同様に」という意味です。覚えておきましょう。
前半の文の主語"the strongest and best"はいわゆる"the + 形容詞"で「〜な人々」という意味で用いられています。
(ex1) The rich are not always successful.
(お金持ち(の人々)が必ずしも成功するとは限らない。)
上記の例で言えば"the rich"は"rich people"と同じことですね。複数扱いすることにも注意しましょう。
"float to the top"は直訳すれば「最上部まで浮遊する」となりますが、ここでは「最も成功する」とか「頂点に立つ」のように訳すと良いと思います。
2文目も語彙を除けば難しい点はないでしょう。wouldが用いられていますが、仮定法の要素は皆無なので推量の助動詞ですね。
【第2問】
「生態学上の動機というよりはむしろ実際は人間側の動機があるかもしれない森林再生計画によって事態はさらに悪くなる可能性がある。例えばインドネシアで私は、森林の在来種よりも役に立つ外来種を優先した森林再生事業を国立公園内で目撃したことがある。」
【解説】
1文目は"forest restoration schemes"「森林再生計画」を関係代名詞節が修飾しています。"B rather than A"「AというよりもむしろB」という形になっていますが分かりにくいかもしれません。書き直すと、
〜 have human motives rather than ecological motives at heart
このようにmotivesが2回繰り返されてしまうので、1つ目のmotivesが省略されています。日本語に訳すときは繰り返したほうが分かりやすいですね。"human motive"は「人間の動機」ですが、人間側の都合による動機ということでしょうから、僕は「人間側の動機」と訳しました。
2文目もthat以下の関係代名詞節がありますが、先行詞は"forest restoration work"「森林再生事業」です。注意しましょう。
また、"favor A over B"は「BよりもAを優遇する、えこひいきする」という意味です。森林を再生するにあたって在来種よりも効率の良い外来種を植えたということなのでしょう。
全体として複雑な英文ではありませんが、ぜひ覚えておきたい語彙の多い英文でした。自分の単語帳等でも確認しておくと良いと思います。
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