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人生はシンプルである

最近、衝動的な行動が多い気がしています。

ライブチケットを取り損ねたことと、密かに持っていた推し活への憧れとが重なり、あいみょんのファンクラブ会員になったり

大学の同期から紹介してもらった牧師さんが、とても素敵な人で、キリスト教を学ぶことを決めたり

そして、今週末は無性に映画が観たくなって、立て続けに2時間越えの映画を観たり、、

直感に従って、そんなふうにここ1, 2週間を過ごしていました。
何かに焦っているのか、探しているのか、そんな自分がいることも感じつつ、「今」を一番大切に生きたいと思う気持ちが、最近特に強くなっています。

今日観た映画は、今上映中のスラムダンクと2015年公開の風に立つライオン。
風に立つライオンは、その名前こそ知っていましたが、それが映画なのか、曲名なのか、何なのかよく知りませんでした。

金曜日に仕事で助成金の情報をリサーチしていたとき、「風に立つライオン基金」のホームページを見て、

「そういえば、風に立つライオンがなんなのかよく知らなかったな」

と思い調べてみると、アフリカで活動していた医者の話だと知りました。これは観てみたい!と思い、早速みてみました。

時代は、スーダンで内戦が起きていたときのもの。
主人公が務める病院には、親を殺され、麻薬を打たれて、戦地に送り出された少年兵たちが次々に運び込まれてくる。
その中で必死に、でも明るく振る舞う1人の医者の姿が描かれていました。

特に印象的だったのは、主人公がアフリカの草原に向かって、何度も「頑張れ!」と叫んでいるシーン。
サバンナの向こうで戦っている少年兵たちにかけている言葉かと思いきや、実は自分にかけている言葉だったと、のちに話していました。

次々に運ばれてくる患者を、1人でも多く助かるようにと処置し、それでも助からない少年がたくさんいて。外傷が治っても心の傷が癒えない子どもに、誠心誠意向き合う。

目の前で起きることに対して、一生懸命に、ただひたすら自分のできる限りを尽くす。
悔しさや辛さを抱えながらも、次々と訪れる待ったなしの状況に、ただ没頭し、自らを捧げる。

感動的な話で、うるっとくる場面もあったのですが、今日はただ感情に浸るというよりも、一刻を争う状況、過酷な状況で、ただひたすらに処置を重ねるという、その、ある意味単純なことの「繰り返し」が特に心に残りました。

話は飛んで、もう1本の映画スラムダンク。
こちらは、湘北高校のバスケ部が全国最強と言われる山王高校に挑むというストーリー。
絶対に諦めない姿勢、仲間を信じ頼ること、託すこと、そして自分を信じて立ち向かうこと。
ものすごくシンプルに、でも同時に、力強く伝わってくるものがありました。

風に立つライオンとスラムダンク。
一見、何のつながりもないように感じる2つのストーリーですが、どちらにも「いま、この瞬間への没頭」を感じました。
ストーリーになると、どうしてもドラマチックに見えてしまいがちですが、いつだって根底にあるのは、ただひたすら地道なことを、今できることを積み重ねること。

人生はシンプルである

2本の映画から、そんなメッセージを受け取った日曜日でした。



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