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「信仰」とは?

一昨日、キリスト教の授業がありました。
もう宗教もZoomで学べてしまう時代かぁ〜と感心しています。

毎度、牧師さんとのお話がすごく楽しくて、かつ、学びもとっても深くて。

これが「授業」なのかはわかりませんが、人の話を聞いて学ぶ、というジャンルの中では、もしかしたらこれまでの人生の中で一番愉しいと感じる「授業」かもしれません。

キリスト教を学んでいると、自分がこれまで意識していなかった言葉の意味に、ふと立ち返る機会がよくあります。

例えば、日本語で「愛」と聞くと、どうしても自分は、男女間の愛にイメージが偏りがちになります。
自分の両親や友達に「愛している」とはなかなか言わないし、それを言っている姿を想像するだけでも何だかこそばゆい。

一方で、英語だと"I love you"は「愛している」よりも使われる範囲が広いように感じます。
わたしが大好きで、大尊敬しているネパール人の学校の先生も、本当によく"love"という言葉を使っていました。

ギリシャ語に至っては、驚くことに3つ、4つと日本語の「愛」にあたる言葉があるらしいのです。

そして、昨日学んだのは"信仰"について。

「今日は信仰について話すよ」という牧師さんの言葉を聞いた時、何かを感じて無意識に身構えている自分がいました。
正確にいうと、牧師さんの話を聞いた後で、その時確かに一瞬身構えている自分がいた、ということに、後になって気づきました。

「信仰」っていうと、日本人は手を合わせて「神様ぁ〜」って祈っている様子を思い浮かべがちで、危ないもの、怖いものみたいなニュアンスで捉えられることが多いけど、キリスト教でいうところの信仰は、ただお祈りする、ということとは少し違うんだ。

牧師さんのこの言葉を聞いて、自分の中に信仰という言葉に対して、何となく狂気じみたもの、みたいな無意識の偏見があったことに気がつきました。

日本で話題になる「信仰」に関するニュースといえば、オウム真理教や最近だと統一教会について。
それらを「信仰」しているということは、周りが見えなくなって、善悪の判断もできなくなって、盲目に教祖の言うこと全てを信じてしまうという状態。
言い換えると、洗脳されている状態。

そういったイメージと信仰という言葉が、知らないうちに結びついてしまっていたことに気づきました。

牧師さんは、聖書の中のある一節を紹介して、信仰について教えてくれました。

信仰とは、望んでいる事がらを確信し,まだ見ていない事実を確認することである

聖書より

この一節を読んで、ハッとしました。

信仰は、ただ信じるだけじゃなくて、信じたことを実践し、それを確認するところまでセットで信仰なんだ。

率直に持った感想としては、「かなりの体育会系だな」というものでした。

まだ見たことのない、分からない、未知のものに対して、必ずできる、必ず良いことが起きると信じて疑わず、自ら実践し、それを自分の五感を持って確認しにいく。

とにかく実践しろ!そして自分で目で確かめろ!
そうすればそれが自信になる!!

自己啓発的な言葉にするとこんな感じでしょうか?笑

キリスト教にあまり厳しいイメージを持っていなかった私にとっては、日々の学びがとても新鮮です。
想像していた以上に、実践しなさい、というメッセージが多いのです。

「愛の宗教」
「許し」

何となくそうしたキーワードとともに語られがちなキリスト教。

「宗教って、要は、祈っていたら神様が何とかしてくれる〜、ってことでしょ?」

日本にいると宗教に対して、そんな嘲笑めいた雰囲気を感じることもあります。

でも、神様の愛や優しさはそんな薄っぺらいものじゃない。

*****

私は、あなたが幸せになる環境を整え、道(教え)を示します。
それが神である私の責任です。
その教えを無理やり守らせることは、私にはできません。
それをやるかやらないかは、あなた次第で、あなたの責任です。
でも、私はあなたを心から愛しています。
だからもし幸せを願い、教えを実践する覚悟があるのなら、いつでもあなたを受け入れます。

*****

まだ学び始めたばかりですが、これまでの学びを通して私が受け取ったのは、このようなメッセージです。

少しの疑いもなく、必ずできると信じて、その未来を自ら確認しにいく。

心に留めて、日々実践を積み重ねていきます。


おまけ。
(最近、おまけにハマっています。)

信仰とは、の一節を読んだ時、ある言葉を思い出しました。

<信成万事>
信ずるという事は、事実そうであるから、それと信ずるのではない。そうである事は信ずるも何もない、もうすでにそうである。本当に信ずれば、そうなるのであり、必ず信じた通りにさせるのである。

万人幸福の栞より

これは、私が好きでよく見ている、鴨頭嘉人さんの動画を見ていて出会った言葉です。
倫理研究所という団体があって、その団体のバイブル的なものに書かれている内容です。

大切なことは、いつの時代も、どの国でも共通していて、それらは先人たちの膨大な経験(歴史)が証明してくれている。

きっとそういうことなのでしょう。

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