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外国人が言っていた「日本語の難しさ」

外国人の友だちが何人かできて、英語と日本語を教え合っています。私が「英語でコレなんていうの?」「どうしてそうなるの?」と思うのと同じように、彼らも「日本語のここが変だよ!」「難しいよ!」と思うことがあるようです。その疑問を聞くと、確かに理解しがたいかもなと。同時に、面白いなとも思ったので紹介します。

①なんで「歩いて『い』る」「食べて『い』る」って言わないの

日本にもう10年住んでいて日本語もペラペラな人が言っていました。こう思ったのは、日本に来たばかりのころらしい。「『歩いてる』『食べてる』って調べても、答えが出てこなかったよ」というのも、文法的には「歩いている」「食べている」が正しいから。

日本語ネイティブからすると全く疑問を抱かないし、省略されたとしても意味は分かりますが、まだ日本語に不慣れな人からするとややこしいのかもしれないですね。

②彼女が何人いてもバレないじゃん

英語では可算名詞の前に "a" や "the" といった冠詞をつけたり、可算名詞を複数形にしたりしますよね。私が「日本語では冠詞の概念がないから、たまに難しく感じるときがある」と話すと、とある例が出されました。

「英語では "I have a girlfriend." っていうけれど、日本語で『自分には彼女がいます』と言ったら、それって複数の可能性もあるの?」と。

うーん、「彼女がいます」って言われたら、常識的に考えて複数人だとは思わないよな。けれど複数じゃないとは確かに言い切れない。曖昧な表現になってしまいますね。

③主語を省略されるから理解するのが難しい

英語の文章では必ず主語が必要ですが、日本語は違いますよね。私が「たまにどの主語を使えば良いのか分からない」と話をしたときに、英語が母語の相手からは「日本語で主語が省略されるのも、何の話をしてるか分からなくなるから難しい」と言われました。

これも①で出てきた、もう10年以上日本に住んでいてペラペラな人の話。何の問題もなく日本語での会話を聞き取れるけれど、例えば会社で、いったい誰についての話がされているのか分からないことがあるそうです。

具体的にどういう状況かは聞いていないですが、いろいろな登場人物が出てくるときは、主語がないと紛らわしいこともありますね。②とともに、推測する・察する文化が言語にもあらわれているのかもしれないです。




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