見出し画像

理屈で決められないときは

2020年9月、PCと睨めっこをしながら、休学について考えていた。締め切りはたしか1〜2週間後。さて、どうするか。


就職活動スタートから休学を考えるまで

2020年3月、コロナが流行しはじめ、緊急事態宣言が出されたころ。ちょうど就職活動真っ只中だった。もともと入りたい業界やつきたい職種、地元に残るか東京へ行くかも曖昧で、企業説明会へ真面目に足を運びながらも、考えはずっとフワフワしていたように思う。

企業は新卒採用枠を減らしていく中、フワフワしているくせに妙なこだわりはあったからか、不採用通知が続く。周りの人は就活を終えていく。6月になっても一次面接すらまともに通らず、気づけば夏も終わりになった。

そして9月、ふと「休学」という選択肢が浮かんだ。なぜそこに辿り着いたのかは覚えていない。多分、留年とか浪人とかについての記事をネットで読んでいるうちに、思いついたんだと思う。そういう選択肢も考えられるのかな?と。

大学のホームページか何かで調べると、休学申込の締め切りは1〜2週間後だった。「時間ないじゃん、休学なんて何も分からないし、したところでどうするの」と思った記憶はぼんやりとある。そもそも親にも話していないしね。うーん、どうしようかなと思いながら、帰宅した母に話したんだっけ。「『休学』って、アリなのかな」と。

頭にぐるぐると浮かぶ迷い

幸い我が家では「アレをしろコレはするな」と言われることはなく、「やりたいことなら良いんじゃない?どうにかなるでしょう」と言うような両親だった。良かった。その代わり、自分で考えて選択する必要はある。

「申込の締め切りまで時間もないし、どうしようか。休学と言えば、周りを見ていると留学のためにすることが多いよな。このタイミングで休学をしても明確な理由があるわけではないし、来年また就活をしても、ちゃんとした就職ができるのか。」

ちょうどその頃、1社だけ面接が良い感じに進んでいた企業があった。地元名古屋の町工場での営業職(営業事務だったかも)。初めてまともに進んだ企業だし人も良いし、休学をするってことは、その企業に断りを入れるってことだよな、と少し後ろ髪を引かれる気持ちもあった。ただその会社で働くことを想像しても、ワクワクしなかった。

いざ決断、最後の判断軸は「どっちがワクワクするか」

理屈で考えても決断はできないと感じ、最後の判断軸は「どっちのほうがワクワクするか」。我ながら「考えることを捨てるな」と不安になるが、その選択方法はそのあと数年間で何度も使うことになる。そしてすべての選択を正解だと思っている。

休学すると決めたあとは、学部の主任への相談と、休学届の提出。晴れて(?)1年間の休学期間を得て、その1年をどう過ごすかを考えた。まずは来年の就活に向けて、自己分析を0からスタート。

このときの自己分析や、就活全体についてはより細かく書いた記事があるので、そのリンクを貼っておきます。

さいごに

休学を決めて以降、「どっちがワクワクするか」で選ぶことが増えた。長期インターンシップの会社を決めるときも、上京しようと思ったときも、新卒入社3〜4ヶ月で退職を決意するときも。そういう大きめなイベントのほかにも、休日にどこへ行くか、誰と遊ぶかとかも「ワクワクするか」で選ぶことが多い。

「ワクワクするか」を軸に選ぶときはたいてい、理屈で考え切って、それでも納得する答えを出せないとき。どうしても決断できないとき、最後の最後に「〇〇にこっちが良いと言われたから」とか「世間的にこれが良いとされているから」とかだと、いつかどこかで後悔してしまうと私は思っている。「どっちが自分にとってワクワクするか」で選べば、例え失敗や後悔をしても「自分で選んだ道だししょうがないか」と割り切れる気がする。

人によって判断軸は「どっちが出世できそうか」「どっちが穏やかに過ごせそうか」「どっちが家族を大切にできそうか」など、違うと思う。どんな軸があるかは考えてもらうとして、自分の感情に従って動くための軸を何か一つでも持っていれば、きっと「自分で選んだ道を歩いている」と誇りに思える人生になると思っている。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?