アートの場の移動

コロナ後の美術世界の動きとして、私が最も注目したのは、NYメトロ・ピクチャーズの閉鎖。

Metro Pictures, Champion of the Pictures Generation, Is Closing https://www.nytimes.com/2021/03/08/arts/design/metro-pictures-gallery-close.html?smid=tw-share

After 40 Years, Metro Pictures Will Permanently Close
https://www.surfacemag.com/articles/metro-pictures-closing/

一部であっても、これは不可逆な方向性ではないだろうか。市場は無くならず、作品は流通し続けるが同時に、「現代アート」への欲望はおそらく急激に低下。記事の中に「創設者の Helene Winer と Janelle Reiring は電子メールで、閉鎖の理由として「パンデミックによるプログラミングの厳しい年と、非常に異なるアート界の到来が予想されること」を挙げました。」とある。ここに私は注目。マネーゲームと一体となったアート世界は、生体内ドーパミンの活性化する世界。これとの距離感が、理学・工学系の理論創出の場(スタンフォード大学やMIT)から現在、表現がされている。

同時に、アンドリュー・ヒューバーマンやレックス・フリードマンらの対話では、「美」という言葉が頻出する。アートの場は、(地理的ではなく)こちらに移動する予感。私の。留保して、流行っている、具体的にAIアートに収斂する話ではなく。

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