塵の勇気の行方

SNSについての「シグナル/ノイズ」の比喩がレックス・フリードマンとイーロン・マスクの対話でも語られているが、これは美術に関しても今日的な話題。久しく前からある「現代アート=詐欺」または「現代アート=ゴミ」という慣用句は周知。この始祖は、私はマルセル・デュシャンよりむしろパブロ・ピカソと指定し考えている。しばらく前からXのピカソ画像・自動アカウントを私は継続して見ていて、ピカソが優れているのはやはり「青の時代」と近代の美術史の特異点となった「分析的キュビスム」に正確に限られる。10年に足らないようなごくわずかな期間。それ以後は色々やっているように見えたとしても、全てが美術史上どうでも良い作品に私には見える。よくこれだけ膨大にやっているなと(一言で言えば、これはデュシャンと共通した退屈で無味乾燥な「エロ」の表象)、ただし高額な経済上の対象となっている。これ(ゴミ)がどうなっていくかが、私の(一方の)主な関心事と言っても良い。

別な言い方をすると、ゴミがゴミを勇気づけてきたという心理学上の構造が、今後どうなっていくかについて。

 
参照。
 

イーロン・マスク「ウェブサイトの大部分には、信号よりもノイズが多く含まれています。ご存知のように、それらは検索エンジンの最適化のために使用されているだけだからです。これらは文字通り単なる詐欺ウェブサイトですので。」

レックス・フリードマン「ところで、X上の信号とノイズを分離しますか? それはとても魅力的なデータソースです。Xに投稿している人には悪気はありません。が、時々、少しノイズが発生することがあります。」

イーロン・マスク「信号ノイズは大幅に改善できると思います。つまり、Xプラットフォーム上のすべての投稿はAI推奨である必要があります。つまり、特定の投稿の周囲にベクトル空間を設定し、それを任意のユーザーの周囲のベクトル空間と比較して、その二つを照合する必要があるのと同じです。現在、おすすめの投稿に少しAIが使用されていますが、ほとんどはヒューリスティックです。」(1:29:25~)

Elon Musk: War, AI, Aliens, Politics, Physics, Video Games, and Humanity | Lex Fridman Podcast #400
https://www.youtube.com/watch?v=JN3KPFbWCy8&t=5436s

 
他の参照。
 

近代美術=ノイズ信仰|加藤 豪 #note https://note.com/naar/n/n6b2d24f409af?sub_rt=share_pw

対象に焦点を結ぶかどうか?|加藤 豪 #note https://note.com/naar/n/ned66484b59b9?sub_rt=share_pw

絵画における、空間の有無|加藤 豪 #note https://note.com/naar/n/nbcadcee7a327?sub_rt=share_h

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