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偶然
中国に作家で歴史学者、政治家でもある郭沫若(かくまつじゃく)という方がいる。今朝、郭沫若氏が日本で住んでいた時の旧宅(移築復元)が一般公開されているというブログを読んだ。その後、図書館を訪ね劉徳有(りゅうとくゆう)氏の『日本語と中国語』という本が目につき手に取った。
劉徳有氏は、通訳をされていた方で中国語に訳す際に困難だった日本語の特徴であったり、漢字の意味の違いや、文化風習の違いによるすれ違いが興味深い。2006年の本なので、本に載っている新語は既に新語でなくなってしまったけれど、それはそれで面白い。
奥書を見ると著者は、1951年郭沫若氏を団長とする中国科学代表団の日本語通訳を務めていたらしい。郭沫若氏の名前を同日に別の場所で見るとは思わなかった。本の中には、通訳で随行した際の郭沫若氏のエピソードも書かれている。
郭沫若氏は、中国から日本へ亡命、その後今度は中国へ脱出している。
ブログによると旧宅には日本から脱出する際に使った出口が再現されていて、「普段は扉があるように見えない隠し扉になっている」らしい。
当時の彼の置かれていた立場は、歴史的に見て緊迫した時代出あったことは想像できるけれど、想像を超えていた。
今週は無理だけれども「郭沫若記念館」もいずれ訪ねてみたい。
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