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スマートな街と人 北欧デンマーク

成田空港から乗り換えを経て18時間
コペンハーゲン空港。

ある建物を見たい!という理由と、
新婚旅行を兼ねてやってきた。



早々に、LEGO。

乗り換えゲートのオブジェまで


働く人々
空港を出て直ぐ


北欧の入り口


デンマーク(Denmark)

人口約560万人
首都はコペンハーゲン
LEGOやカールスバーグ、童話作家アンデルセンが有名な地。

パブリックスペースがとにかく広いのも特徴的だった。




伝統と先進性

空港から歩いて5分。
イメージしていた北欧っぽい建物たちが現れる。


歩いていて、
なぜこんなに心地がよいのか考えたら
道路がとても静かだった。


伝統的なレンガの家には
電気自動車が停まり、
至る所に自転車専用の道が整備されている。
バイクはほとんど見かけなかった。


信号に自転車のマーク



旅の目的地へ


サマータイム期間は、デンマークと日本の時差は7時間。
18時間という長時間移動でも、金曜夜の便で出発して現地時間の朝8時に到着。

まずは荷物を置きにホテルにチェックイン。

部屋には、
ティッシュもアメニティーも洗面所のコップも
本当に何もない。

好きだ


完全バリアフリーで扉が大きく、
トイレには可動式の手すりがついている。




デンマークって面白い!
と、
今回の旅で一番の目的である、
スマートさの象徴を見に行く。

2019年に完成したランドマークが遠くに見える


デンマークは山がなく平らな地形のため、
お目当ての建物が、遠くからでもよく見える。



もう少し





ついに。



到着。

どの角度から見てもかっこいい。



デンマーク生まれの建築家、ビャルケ・インゲルス率いる建築事務所BIGが設計した廃棄物発電所〈コペンヒル〉

ルーフトップは人工の山。
そこではスキーが楽しめるという。


こんなかっこいいゴミ処理場、
なんて羨ましい。



旅のきっかけとなったもの

2023年1月に上映された『コペンハーゲンに山を』という映画にて、この建物のコンペの様子や奇抜なアイデアについて紹介されていた。

『コペンハーゲンに山を』
https://unitedpeople.jp/copenhill/


スキー場脇にある階段の素材について議論するシーンが妙に印象的で、実際にこの山を登りたい!と、惹かれてしまった。
夫もそこが一番気になった様子。


サステナブルという点でも他の国ではどんな事をやっているのかなーと、ふつふつと興味が湧いてきて、GWに見に行くことを決定。

予習として、デンマークの都市づくりに関連する書籍をいくつか読んで、更に待ち遠しくなってきた。

『デンマークのスマートシティ』 中島健祐 著
https://book.gakugei-pub.co.jp/gakugei-book/9784761527280/

北欧は税金が高い。というイメージはあったが、
医療や福祉以外にも、交通や教育、働き方など様々な分野について記されていた。
IT先進国でもあるんだね。




さて、登るぞ




大汗をかいてスキー場脇の階段を登ると、
頂上にはカフェがある。

金網にくくりつけられたヒヨコがお出迎え



頂上からの景色
煙突から出ているのは煙ではなく水蒸気。
日本のゴミ処理場も同じく、焼却炉の運転は法の基準がある。


カフェに置かれた花が健気



ガラス張りのエレベーターからは施設の内部を見ることが出来る。


様々な部分に感動しながらも、
1つ、びっくりしたことが。

トイレが男女共用だった。

〈コペンヒル〉以外でも、デンマークは共用トイレが多い。

最初は面食らってしまったが、共用トイレよりもベビールームがしっかりしている施設が多く、私はとても好感が持てた。




中心部にあるからこそ


〈コペンヒル〉は中心部から約5kmの距離。

魅力的なコペンハーゲン中央駅を出て、
世界最古の遊園地「チボリ公園」や
カラフルな建物がならぶ港「ニューハウン」、
アンデルセン童話の「人魚姫の像」といった
観光スポットに立ち寄りながら向かった。


コペンハーゲン中央駅
目の前にはチボリ公園


衛兵交代式に遭遇


道中には開放的なカフェや公園がたくさんあり、街のムードはのんびりしている。
そして店員さんの接客は過剰さがなくシンプル。シャイな印象の人もいて、なんだか親近感がわいてしまう。

犬もかわいい



休憩しながら進み、
結局この日はトータルで15キロほど歩いていた。

スマートさとは?
日本でどんな暮らしをしたい?
そんなことを少しだけ考えつつ、
騒々しい音が少なく、見ることに没頭できる環境が、デンマークで1番好きなところだった。





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