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スマナサーラ長老の本を読む

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アルボムッレ・スマナサーラ長老の著作を紹介するマガジンです。
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『心配しないこと』は”比較”と”自己評価”の解毒剤 #スマナサーラ長老 #仏教書 #心理学

スマナサーラ長老の新刊『心配しないこと ブッダが教える心の整理術』大和書房が出ました。 引用した「はじめに」の言葉にあるように、本書はもっとも根深い煩悩の一つ、慢(マーナ māna)を主題にした実用的な仏教心理学読本です。自分の心配や不安の根っこにある「変化への恐れ」を自覚することが第一歩。そこから自分と他者を絶えず比較して(測って)自己評価して安心を得ようとする「慢」の働きと弊害をよく理解し、無明・欲・怒りといった煩悩と慢との関係性に目を向け、完全な覚りまで付き纏う慢との

『怒らないこと』のこと

もう一年以上になりますが、2021年の12月2日(木)にテレビ朝日「アメトーーク!」〈本屋で読書芸人〉回でスマナサーラ長老のロングセラー『怒らないこと』だいわ文庫が紹介されました。プレゼンターはゾフィーの上田航平さんで、究極のアンガーマネジメント本として絶賛。オンエア後の反響はすさまじく、Amazon.co.jpでは書籍総合ランキングで最高5位まで急上昇し、楽天ブックスでも文庫本1位に。約一週間で23,000部が増刷されました(2023年1月28現在、累計10刷70,000部

リブートされたスマナサーラ長老の瞑想ガイドブック『ブッダの瞑想レッスン』+関連書籍

世紀をまたぐロングセラーの全面改訂版 スマナサーラ長老の「新刊」をご紹介します。最近のことばを使えば「リブート版」と呼ぶのが相応しいかも知れません。古い会員さんの中には、前世紀の1997年に新書サイズのハードカバー4部作として頒布された「シリーズ自分づくり 釈迦の瞑想法」全4巻を記憶されている方もいらっしゃるでしょう。 スマナサーラ長老の伝道活動が本格的に知られる以前で、まだまだヴィパッサナー瞑想や慈悲の瞑想も馴染み薄かった時代に、同シリーズをきっかけにして協会の行事に参

『ブッダが教える執着の捨て方』#スマナサーラ長老 #仏教書 #心理学

仏教で説かれる執着(upādāna)に関する分かりやすい解説と、執着から自由になる(遠離)ための練習法を教えてくれる本です。特色としては、仏教用語として定義された「四つの執着(四取)」を正面から取り上げていることが挙げられます。 四つの執着とは、①欲(五欲)への執着(kāmupādānaṃ)いわゆる物への執着、②見解への執着(diṭṭhupādānaṃ)自分の意見にこだわるということ、③儀式・儀礼への執着(sīlabbatupādānaṃ)日常ふつうに暮らしていることの中に

アルボムッレ・スマナサーラ長老の著書をたどる『パーリ経典解説を読破する』【最新アップデート版】

はじめに2003年から2022年までの20年間に出版されたアルボムッレ・スマナサーラ長老のパーリ経典解説本を網羅して紹介します。もちろん長老の書籍はすべてパーリ三蔵の教えに基づいて執筆されており、本のなかで経典の言葉が引用されることもしばしばです。ここでは経典の解説、特定の経典にちなんだ法話を主軸とした書籍のみを扱います。仏教に馴染みのない人も手に取りやすいやさしい法話から、パーリ語の原文を引いた本格的な経典解説まで、バラエティに富んだラインナップになっています。 テーラワ

アルボムッレ・スマナサーラ長老の著書をたどる『対談本をぜんぶ読む』前編

特別連載 アルボムッレ・スマナサーラ長老の著書をたどる 『対談本をぜんぶ読む』 佐藤哲朗 (パティパダー2018年4月号) このたび、映画監督・想田和弘氏とスマナサーラ長老の対談『観察 「生きる」という謎を解く鍵』サンガが上梓されました。その記念として、二〇〇四年の『希望のしくみ』(養老孟司氏との共著)を皮切りにこれまで刊行されたスマナサーラ長老の対談本19タイトル(アンソロジーやムック含む)をすべて読み返してご紹介したいと思います。科学者、精神科医、僧侶、宗教学者、カトリ

アルボムッレ・スマナサーラ長老の著書をたどる『対談本をぜんぶ読む』後編【最新アップデート版】

特別連載 アルボムッレ・スマナサーラ長老の著書をたどる 『対談本をぜんぶ読む』 佐藤哲朗 (パティパダー2018年4月号)※2023年1月30日アップデータ ⑫『ブッダの贈り物』瀬戸内寂聴、養老孟司、宮崎哲弥 『ブッダの贈り物』学研ムック、二〇一一年一月 主要目次:1スマナサーラ長老の世界(瀬戸内寂聴対談、識者の寄稿、特別インタビュー、ブックガイド等)/2初期仏教の世界(養老孟司対談、宮崎哲弥対談、識者の評論、瞑想ガイド、初期仏教入門等) 「ベストセラー連発、話題の“長老

アルボムッレ・スマナサーラ長老の著書をたどる 「99ページ目」でみつけた珠玉の言葉ピックアップ(2010/11~2012/12)【追記あり】

99ページ目だけ読めば良い? 前回の特集からなんと二年以上。この間もスマナサーラ長老の著書は毎月のように刊行され、本誌の編集後記でその都度ご案内をしてきました。なんでもネットで検索できる昨今、書籍案内にわざわざ誌面を費やすのも捻りがない。そこで今回はちょっと変わった趣向を挑戦してみました。 「99ページ目だけ読めば良い」という本選びの方法を御存知ですか? その本が読むに値するかどうか知りたければ、本を開いて99ページのあたりを読んでみるのです。面白ければ、最初から読みましょ

「仏壇」に吹き込んだ新しい風 日本仏教に「原点回帰」を促すブックガイド

変化する「仏教書」――長老と青年僧 最近、大型書店の仏教書コーナーに顕著な変化が起きている。まずは、スリランカ出身の僧侶アルボムッレ・スマナサーラの本が大量に置かれていること。店舗によっては、まるまる棚一つ分を占拠していることもある。また、小池龍之介という青年僧侶の著作が平積みされていること。仏教書棚のみならず一般書の新刊コーナーにも果敢に進出しつつあるこの二人に共通するのは、「初期仏教」「気づきの瞑想」というキーワードである。今回はこのキーワードを軸に、仏教書の森を歩いてみ

スマナサーラ長老ベストブックガイド 100冊から厳選!これだけは読んでおきたい【書誌情報アップデート版】

※初出:学研ムック『ブッダの贈り物』2011年1月刊 月刊ペースで出版され続ける長老本。どれを読めばいいのか、読者としては悩ましいところだ。5つのジャンルに分けて、ガイドしてみよう。※追記:リンク先は2023年1月現在の最新版(文庫化に伴う改題,増補改訂を含む)とした。 初期仏教と出会うブッダ――大人になる道 筑摩書房(ちくまプリマー新書)2006 埼玉県にある私立自由の森学園高等学校で行われた特別講演と授業を中心に編集された青少年向けの新書本。「生きる意味」に迷う前