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鼻呼吸のすすめ

発声に関して、日常での鼻呼吸、鼻という口より高いポジションでの呼吸を強くおすすめします。特に、年齢が上がってきた歌手たちにとって、鼻呼吸と口呼吸でさらに顕著な差が出てくると思われます。また若いうちからその大切さと理由を理解しておけば、その先、その点では苦労が減るのではと思っています。

高音を歌わないのであれば、なかなか気付きにくいかもしれませんが、普段口呼吸中心の方は高音ですぐ詰まりやすい。ポジションが落ちているのです。

ただし、大切なのは

日常では鼻呼吸・歌う時は主に口呼吸

だと思っています。

なぜか。

歌う時はそれなりの量を短時間で吸わないといけません。鼻でそれを完全にやると

胸が硬くなります→つまり声が硬くなります

しかし、鼻のポジションで口で吸う
それはつまり、ボイトレでいう
「鼻で吸うように口で吸う」
この状態で吸うと、口から8割、鼻から2割(私の感覚)程度、鼻からも若干入ってきます。口から10割だと、ポジションが落ちている感覚です。

日常的に鼻呼吸でポジションが上がった状態をデフォルトとし、歌う直前までそのポジションを意識して、主に口を使って吸うことがベストと考えています。

応用としては、ブレスに時間の余裕がある箇所で、次のフレーズが高音のピアニシモで始まるようなときは、鼻のみのブレスはとても有効と思います。

常にこれでなければならないわけではないことがミソなのです。

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