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母の誕生日と我が家の話

7月31日(水) 休職28日目

※この日記は翌日思い出しながら記録している。

朝から頭痛がひどく、しかも夜なかなか眠れず体調不良。昨日の検査の造影剤の副作用だろうか?
気分も優れず家事は最低限のみにとどめ、ほとんどベッドから動けなかった。日中はずっと考え事をしていたが、途中で気分が沈み涙が出てきた。つくづく自分は親不孝だなと思ってしまう。

(体調)食欲は2日前から戻りはじめているのか、空腹感はある。ただ、食事を積極的に取ろうという気力はまだ湧かず、何が食べたいという気持ちもない。ただ、食べられる量は少し増えてきたように思う。出血はなし。お通じはあった。



今日は母の誕生日。
祖父を亡くして以来、何年も前から実母の介護のため母は自分の実家と自宅とを隔日で行き来している。

祖母は現在週3日のデイサービスと週末のショートステイ等介護制度を利用してはいるが、本人の体がある程度動くので入所は難しく、介護者の介護が欠かせない。そのため母が帰宅しているのは祖母をデイサービスに送り出し夕方デイから戻ってくるまでの時間帯か、週末ショートステイで施設に預かってもらっている間のみ一時帰宅している。祖母は私の叔父にあたる息子と同居しているが、叔父は仕事で不在のことが多く私も滅多に会うことがない。実質ほとんど母が面倒を見ている状態だ。

私は平日で仕事の休みがとれる日に祖母のところへ合流するか、早帰りで退勤できる週に母を車で祖母宅へ送迎したり介護用品の買い物を代行したり、介護で汚れた洗濯物を預かり漬け置き洗濯したりなど限定的にしか動けないので、普段母とコミュニケーションをとるのはLINEが多い。

また私の父も既に後期高齢者なのだが、今はまだ自分で散歩する体力も認知能力も大丈夫そうだが、少しずつ日常の細かいことが煩わしくなってきたような気配や、定期薬を度々飲み忘れたり、車のサイドブレーキをかけ忘れていたり、ちょっとずつ心配な点が増えてきた。去年大腿部の動脈瘤で右脚切断をギリギリ回避し、バイパス手術を経てようやくしっかり歩行できるようになったところだが、次いつ体のどこかしらの動脈が詰まるか分からない爆弾を抱えている。経過観察のための受診と定期薬を欠かせないので、きちんと薬を飲んでいるかどうかも含めて今父の薬の管理は私がしている状態だ。

以前も日記に書いたが、私は物心ついた時から父が嫌いだった。今は嫌いから「好きではない」までには変わったが、どう頑張っても彼を人として好きにはなれない。父には小賢しいところがあるので、薬を飲んだか口頭で確認しても飲んだと嘘をつき、度々飲み忘れて残薬が出てくることがあった。
忘れたと素直に言えばいいのに、それを指摘すると逆ギレして文句を言ってくるタイプである。面倒ごとは避けたいと回避しているうちに余計に会話が減っていった。私が一人暮らししていた時も、現在同居するようになってからも基本顔を合わせた時に挨拶くらいしかしない。二往復以上の会話がほぼない。

父の飲む薬は種類が多いので、飲む時点ごとに朝、昼、夕と色分けした小さなチャック袋に各種薬を詰め、一週間分のストックを作る。これは薬局に依頼すれば「一包化」といって服用時点ごとに薬を一包ずつパックしてくれる作業(有料)と同じだ。それを手動でしている。袋にはダメ押しで大きく曜日も書いて日曜日から順に並べた状態でケースにセットしリビングのテーブルの上に置いているのだが、それでも飲み忘れるので、一時期までは母が毎日、その日の新聞の日付が出ている面と飲み終わった空のチャック袋を動画角で父本人に写真を撮らせ、LINEに添付し自分のところに送らせていたらしい。毎日飲まなければならない薬なのにどういう小細工をしたのかそれでも飲み忘れが生じていた。本人にも自覚してもらわないといけないのだがそういうところは全て人任せなので手を焼いている。

今は私が仕事を長期休んでいるため、毎日父が薬を飲んだか、血圧を測っているか目視で確認している。毎日きっちり父に薬を飲んだが尋ねるので「飲んだ。そんな信用ないのかよ…」とヘラヘラ笑いながら言うので「時々ごまかして嘘つくから信用してないよ。」と塩対応で返す。

私はこれ以上母の負担を増やしたくない。帰宅している時くらいはゆっくり休んで欲しいのに、私が今こんな状態で余計に心理的負担をかけてしまい申し訳なくて辛くなってしまった。冒頭の涙の理由はそれだ。

LINEでおめでとうと母に送った。今日は無理なので今週末お祝いしようと約束した。先週甥の誕生日と合同でお祝いしたからいいよ、と言われたがケーキくらいは準備させて、と。
今年はケーキを作れる体力と気力がないので、お店のを買おうと思う。

母は私が作るレアチーズケーキが好きだと昔から毎回誕生日には同じものをリクエストしてくれていた。スポンジを泡立てて焼くより、ゼラチンで冷やし固めて作るから作る側としても楽ではあるけど、毎年同じじゃ飽きるだろうと、これまでレモンやオレンジなどの柑橘類やブルーベリーなどでデコレーションし、バリエーションを変えて作ったりしていた。

体が回復し元気になれたら作ってあげたい。
私がどんな時でもいつも優しく味方でいてくれる母。

お誕生日おめでとう。

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