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近所の雑草を10種類覚えると世界がちょっと変わる

散歩は良いですね。
歩くと進むし景色も変わります。
走ってるときみたいに頭がぐわんぐわん揺れないのも良いですね。
考え事をしながら、音楽などを聴きながら、変わる景色を楽しみながら、ゆっくりしっかり歩くと楽しいのです。

そんな散歩がいつもよりちょっとだけ、楽しくなるかもしれない記事を書いていきたいと思っています。本日はその第1弾です。


散歩中に何を見るか?

皆さんは散歩中に何を見ていますか?
別に何も見なくてもいいんですが、せっかく外を歩くなら部屋の中では見られないなにかを見たいものです。
たとえば行ったことのないお店、よくわからない建物、遊んでる子供たち、野良犬、野良猫、空、山、などなど。いろんなものを見ながら歩くのが普通ではないでしょうか。
いろいろなものを見て世界の多様性を感じるのが散歩の醍醐味だと思っているのですが、身近に見られるものでも特に多様性を感じさせてくれるのが雑草だと思います。
雑草って種類が多いんですよ。しかも成長が速いので、短い期間のうちに変化も楽しめます。

まずは雑草を10種類覚えてみる

とはいえ雑草は雑草、適当に眺めているだけで楽しむのは難しい。
なぜなら見分けがつかないからです。

上の写真にどれだけの種類の草が映っているかなんて私にもわかりませんが、全く知識のない人が見たら、「草が生い茂っているな〜」くらいの感想しか浮かばないでしょう。
じゃあ頑張って図鑑読んで草の種類をたくさん覚えたらいいでしょうか?それは結構めんどくさいですね。。
目的は日々の散歩をちょっと楽しくすることです。しんどい思いをしてたら本末転倒ですね。
なのでまずは身近な雑草を新しく10種類覚える、というのがおすすめです。
近所の草を10種類覚えると、上の画像のような景色を見ても、「なんとなく知ってる草」と「全然知らない草」に分けられるようになってきます。
そうすると今度は「全然知らない草」にちょっと興味が湧いてきます。なんでもない散歩道が、ちょっと興味のあるものに溢れた素敵な道になるかもしれません。
では、最初の10種類はどうやって覚えましょうか?

ポケット図鑑をパラパラ読んでみる

まずは王道、図鑑を読みます。
図鑑は図鑑でも、身近にある草に特化したものがいいでしょう。
今の目標は10種類覚えることなので、図鑑らしい図鑑でなくても構いません。
私が使ったのは下の2冊です。

1.たのしい自然観察 雑草博士入門

表紙がちょっと古めかしい(?)ですが、これは良い本です。身近に子供がいたらプレゼントしたいです。
図鑑的にも使えますし、草を見る上での着眼点や探し方のコツなども事例豊富に載っています。
最初の1冊におすすめです。

葉の付き方についての説明
見分けにくい雑草の代名詞
こんなとこ探すと良いよ〜というアドバイス

2.野の花 (ヤマケイポケットガイド)

これは似たようなものなら何でもいいんですが、安いのを。
ポケット図鑑です。ポケット図鑑は情報量がちょうど良いです。

中身はこんな感じ。ヘクソカズラは近所にあった。

もちろん書いてること全部覚える必要はないです。
気になったとこだけパラパラ読んで10種類くらいなんとなく記憶に留められると、散歩での道草探しが捗ります。

写真を撮ってネットで調べる

本を読むのが苦手なら、無理に読む必要は全くありません。
近所でよく見る草、なんとなく目に入った草、花が綺麗に咲いてた草、何でもいいのでスマホで写真に撮ってみます。
特徴をもとにネットで検索してみるか、手っ取り早く知りたければ、写真を付けてYahoo知恵袋で質問してみます。だいたい答えが返ってきます。
そうこうしてるうちに10種類くらい記憶に残るのではないかと思います。

私が見つけた草3選 

最後に私が散歩中に見つけた草を3つご紹介して終わります。
種名を書いていますが、もしかしたら近縁種と間違えているかもしれません。
でも、だいたいわかれば楽しいからいいのです。厳密な同定(なんという種か確定すること)は散歩の楽しみとは関係ないと思ってます。

ヤブツルアズキ

ヤブツルアズキです。あの小豆の原種です。
あんこになる豆の原種が近所の街路樹の脇に咲いてるって面白くないですか?
花の形も特徴的です。夏頃に咲いていました。
ヤブツルアズキからあんこを作って食べている方もいらっしゃいますね。

マツヨイグサ

写真がなくてごめんなさい。近所のアスファルトが敷かれた駐車場に力強く咲いてました。夜なると待っていたかのように咲くので待宵草です。素敵な名前ですね。
開花の瞬間を捉えた映像があったのでリンク貼っておきます。

イヌビワ

草というより木ですが、まあいいでしょう。
イヌビワという名前ですが、イチジクの原種です。近所の街路樹の生け垣から生えていました。
こいつは生態がとても面白いんですよ。
詳細な説明は下記リンク先をご参照いただきたいですが、この木は受粉を「イヌビワコバチ」という1種類の虫に頼りきっています。
どういうことかというと、この硬い実の中にはイヌビワコバチしか入れないようになっており、さらに実の中にはイヌビワコバチの幼虫が快適に生活できるような設備が整っています。(たとえば「虫えい花」というイヌビワコバチの餌として作られた花が中に入っています)
イヌビワは受粉をイヌビワコバチに頼み、イヌビワコバチは快適な住処を得ることができるんですね。完全な共生関係で、面白いです。


以上、散歩がちょっと楽しくなるかもシリーズ第1弾の記事でした。

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