「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3」を観た感想(少しネタバレ有)

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」三部作完結、そしてジェームズ・ガンのMCU卒業作。大好きなシリーズが終わる作品というのは楽しみなのか楽しみじゃないのか、見たいような見たくないような複雑な気持ちで、それでもちゃんと見届けたくてSNSで流れてきた予告映像以上の情報を入れず、公開日朝イチの上映に行きました。

結果、感情がぐちゃぐちゃになり、観終わって二日以上経ってもこの映画のことばかり考えるようになってしまい別の映画を観る気も起きなくなってしまったのでこうやって吐き出すことにした次第であります。
ロケットの過去にフォーカスしたこの作品、ジェームズ・ガン節全開で彼らしい意地悪さと一貫して描き続けている寄り添うような力強さが満ちていて胸がいっぱいになりました。色々あったけど、監督がちゃんと最後まで携わることができて本当に良かったし、今後DC作品のほうで活動していくのも見届けたくなるような魅力に溢れています。
気になるけど観てない人はぜひ(もちろん前作まで予習して)映画館で観てほしいと思います。

以下、ネタバレを含みます。

前述のとおり、この作品はロケットの過去を掘り下げる作品です。なぜ彼はあの見た目で、過去を語らないのか。そこを回想で掘り下げながらストーリーが進行していきます。
そしてそこに関わってくるのが今作のヴィランであるハイ・エボリューショナリー。個人的に歴代最高に凶悪で最低な人物だと思いました。あまりにも不快すぎて監督に対して「なんてものを見せてくるんだ…」と思ったものです。命を命だと思っていないような言動、自分が求めている「生物の進化」だけを求め生物を使い実験を重ねているまさにマッド・サイエンティスト。
そんなヴィランとロケットの因縁の部分が観ている者の胸をえぐるような描写が続きます。個人的にかなりつらく、もう見ていたくないと思う一方で、ストーリーの面白さで目を背けることができないような引き込み方をしていてまさに映画の力を感じました。それがあることで後半の盛り上がりを全力で楽しむことができる、そこがたまらなく面白かったです。

そんななか、目的のために行動する中で今までとは違う表情を見せていく(ロケットを除いた)ガーディアンズの面々。特に人間味を帯びてきたネビュラ、「デストロイヤー」の表情がなくなり優しさがにじみ出ているドラックスが魅力的でした。ピーター、ロケット、ドラックスの三角関係も微笑ましく、今作のギャグパートの中では特に印象的でした。

そしてそれを盛り上げる楽曲群。まさにジェームズ・ガンといった曲の合わせ方で、最後にあるキャラが選んだある曲が流れたときの高揚感は忘れることができない体験になったと思います。
そしてエンドロールも必見の出来。しっかりと満たされて席を立てる幸せがそこにありました。

最高に楽しくて弾けるような脳内と胸が張り裂けるような心境、思考と感情が一致しないようで、すべてひっくるめて多幸感でいっぱいになる150分。
まだまだ映画館で観たいので来週以降の予定を立てようと思います。
ありがとうございました。

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