【Joep Beving】
ユップ・べヴィン:
ヘルメス主義の考え方は、実はこれまで私がリリースしたアルバム三部作『ソリプシズム』『プリヘンション』『ヘノシス』にも少なからず影響を与えてきました。
(・・・)
三部作を完成させた後、ヘルメス主義の考え方に基づく『キバリオン』の
解説本を知人に教えてもらい、読みました。それを読んで、「ああ、自分がやろうとしてきたことは、全部ここに答えがある」と実感したんです。
『ソリプシズム』(2015) ※独我論
「The Light She Brings」
『プリヘンション』(2017) ※拘束?
「Ab Ovo」
『ヘノシス』(2019) ※合一
「Henosis」
『ヘルメティズム』(2022)
「Nocturnal」
―3曲目の《Nocturnal》も再びワルツですが、これは夜想曲というか、夜の音楽ですね。
べヴィン:最初は別の曲名だったのですが、夜の曲だと感じたのでこの曲名にしました。夜の静寂が好きなんです。夜の静けさに身を浸すと、さまざまな思いがめぐり、音楽も浮かんできます。
ショパン風でしょうか?
メランコリックでしょうか?
救われるでしょうか?
希望があるでしょうか?