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備忘録『有害重金属が心と体をむしばむ』大森隆史 著(東洋経済 2005)

さて、朝から有害重金属の話なんてヘヴィー過ぎますが、
自分ルールで、今日パソコンを使える時間帯は、午前中だけですので、
キーボードを打っていきます。

著者:大森さんは、化学から医者になられた方で、公害問題にお詳しく、
このような本を出された。19年前ですが。
公害問題って、昭和30年代、40年代の話でしょ。
いやいや、裁判はずっとやってたし、今も完結しているのかどうか。
その訴訟話とは別に、重金属は、あらゆるところから入り込む。
まぁ、水道がメインなのか。
重金属汚染の現状把握から、重金属の排出メカニズムの話、
その後、大森さん考案なのでしょう。
こういったサプリつくってます、といった流れ。
私は、薬もサプリも飲みたくないので、買いませんが、
現状把握は必要かと。重金属だけでなく、
様々な化学物質による汚染があるけれど、まずは、知ることかと。

記憶の片隅にある「重金属汚染、公害」という概念は、
実際、脳の片隅に有害物として残存しているからなのかもしない。
まだ「重金属公害」は終わっていないようだ。

乳幼児には、予防接種法という法律により
何種類かの予防接種を受けることが定められています。
(・・・平成六年の法改正によって努力義務とされました。)
(・・・)
ワクチンを作る製薬メーカーの多くは雑菌が混入して増殖するのを防ぐ目的で、「チロメサール」という防腐剤を使用しています。
チロメサールは有機水銀化合物で、エチル水銀から作られる薬品です。
(・・・)
エチル水銀そのものは日本では「毒物及び劇物取締法」で毒物と指定されています。ワクチンのように医学用途に限っては法律の規制がかからないという特殊な事情がある

第1章 忍び寄る水銀汚染 P. 26-27

有機水銀中毒で現れる症状と自閉症の症状が似ているそうです。
心の障害ではなく、脳が有害成分で侵されて発症。
自閉症該当は、増加傾向にあるとききます。

イギリスでは保健省が2004年9月から乳幼児のワクチンに
チメロサールの使用を禁止する通達を出しました。
また韓国では同年12月、医学関係者たちが韓国食品薬品局(KFDA)に対して、チメロサール使用を規制するよう要求を出しています。

第1章 忍び寄る水銀汚染 P. 37

水銀はどんどん濃縮されていく。
私は大型魚をいただく事をやめてます。
食物連鎖により、カツオやマグロの大型魚にいくつくころには、
水銀量も増えてます。

私が幼稚園児だったころ、虫歯のため歯医者に通い、
両方の奥歯に銀歯を詰めました。これ「水銀アマルガム」かもしれん。

アマルガムは銀35%、スズ9パーセント、銅6パーセントに少量の亜鉛、
残りが水銀でできてます。
つまり、水銀はアマルガム全体のおよそ半分をしめている

第1章 忍び寄る水銀汚染 P. 48

水銀の次は、鉛だが、とりあえず、共犯者についてのみ。

1939年にアメリカ水道事業協会が
「フッ素は鉛やヒ素と同じくらいの、有害物質である」として
水道水に含まれるフッ素は0.1ppm以下であるべきだと提言
(・・・)
「フッ素はごく微量であっても脳細胞を汚染し、「注意欠陥多動障害」や「学習障害」などの脳の機能障害を引き起こすばかりか、鉛と共同作用をして、抑制を欠いた攻撃的な、いわゆる『キレル』子どもを作り出す」
(「フッ化物による脳機能障害について」より)

第2章 脳や内臓に作用する鉛の害 P. 88 - 89

(古い水道管設備は鉛製との記載もありました。)

つづいて、カドミウム。

健康にいいということで白米よりも玄米を食べている場合、
カドミウムについていえば白米の方が含有量が少ないことになります。
また、有機農法で栽培された米を食べている場合も、
農薬の心配は少ないけれどもカドミウムについては注意すべきでしょう。

第3章 カドミウム・ヒ素による汚染。

注意しようがない。
無農薬の有機農法であっても、農業に使用している水が汚染されていれば、
ハイ、それまぁでぇよぉ。
玄米の糠の部分に、重金属がたまるんでしたよね。
私は、無農薬の玄米からミネラルをとり、一方、有害重金属も摂取「しているのでしょう。もう、安全な食べ物なんかないから、自分で人体実験です。
生きるためには、有害リスクがあろうが、食べないと。でも、有害度が高ければ寿命は縮む。


食品にふくまれる化学物質を摂らないようにしただけで、
攻撃的な性格がウソのように治った
(・・・)
フェインゴールド博士はアメリカ上院議員の栄養問題特別委員会で、
水銀や鉛、農薬などの有害物質が人間の問題行動に関係していること、
ビタミン、鉄、カルシウムの不足にも関係があることなどを述べてます

第4章 有害ミネラルがキレル子どもをつくる P. 123

有害物質をほとんど除去できる浄水器を通した水を使っているにもかかわらず鉛の濃度が高い

第4章 有害ミネラルがキレル子どもをつくる P. 125

第5章から、有害な重金属に対し、どうしようか。こんなの効きそうだという話になっていく。

メタロチオネインはこれら(水銀、鉛、カドミウムなど)と結合して
毒性に対する一種の抵抗力をつける働きをしている
(・・・)
一方で有用な亜鉛や銅の濃度が一定に保たれるように
調節する機能ももっています。
(・・・)
活性酸素を除去する機能も持っています。
(・・・)
ただし、このたんぱく質は有害ミネラルと結合するだけで
それらを体外に排出してくれるわけではない

第5章 デトックスで健康を取り戻す P. 139 - 140


デトックス効果のある食材を選ぶ
ニンニクは
細く切ったりおろしたり、あるいは油で炒めることで「スコルジニ」という成分が細胞の代謝を促し、有毒成分を排出する働きをします。
(・・・)
ネギやタマネギ、ニラ、ニンニクには
特有のツンとくる臭いが共通していますが、これは硫化アリルという成分によるもので、デトックス効果を発揮します。

ショウガは
漢方薬にも使われ、身体を温める効果が知られていますが、辛み成分のジンゲロンにはワサビと同じような殺菌作用と、発汗作用を持っています。
これによって代謝力をアップすると同時に、胃液の分泌を活発にして食物の消化吸収を促進する働きがあります。

独特のニオイを持つコリアンダーは
中華料理やエスニック料理にしばしば用いられる食材です。香菜、中国パセリ、パクチーとも呼ばれますが、デトックスの即効性や確実性が高いことが知られるようになりました。

第6章 体の内側から健康になる P. 169-170

代表的なデトックス食材
〇 捕まえ(キレート)て出す
・ペクチン :れんこん、オクラ、トマト、りんご、その他の果物など
・ケルセチン :たまねぎ、アスパラガス、ブロッコリー、りんごなど
・アルギン酸 :海藻、もずくなど
・フィンチ酸 :玄米
・不明 :コリアンダー
〇 くっつけて出す
・イヌリン :ゴボウ
・マンナン: こんにゃく
・セレニウム: にら、ねぎ、たまねぎ、ニンニク、マッシュルームなど
・セルトース: ごぼう、長芋など
・リグニン: ごぼうなど
〇 肝臓の解毒を強くする
・硫化アリル: たまねぎ、にら、にんにく、ねぎ、らっきょうなど
・イソチオシアネート: 
 キャベツ、カリフラワー、ブロッコリー、だいこん、わさびなど
〇 活性酸素を抑える
・メラノイジン: 味噌、しょうゆなど
・ベータカロテン: 
 にんじん、ほうれん草、春菊、緑黄色野菜、かんたろっぷメロンなど
・ビタミンC: ブロッコリー、小松菜など
・セサミノール: ごま

第6章 体の内側から健康になる 図表20 代表的なデトックス食材


ただ、農薬野菜の場合、どこまでメリットが削られるのかは分かりません。
また、無農薬であっても、食物を育てるのに使用される水は、PFASほかの有害物質に汚染されてますので、これでもメリットが削られる。
食物を育てるのに、浄水を使用するのは、経済的に無理ではないか。

水道水の水よりは、ミネラルウォーターの方が良い、と2005年時点で著者は言われてますが、現状、ミネラルウォーターも樹脂成分の溶出とか言われてますので。その他に、有害成分混入のニュースも最近ありました。

著者は、水道水の浄化には、「逆浸透膜浄水装置(ROS)」が良いと言われてます。流しの蛇口に取り付けるもの。二十年前で、約20万円。初期投資はそれなりに高い。でも、取り付け浄水器って、この位の価格なんでしょうか。現状なら、30~40万かな。ランニングコストは、いかほどでしょうか。
塩素、細菌、ヒ素、サビ、トリハロメタン、硝酸性窒素、ダイオキシンなどを除去するようです。

シャワーやお風呂に使う水にも、取り付けるのが良いですが。そこまで経済的余裕ないですよね。

尻切れトンボになりますが、アンダーラインしたのは、このあたりかと。

重金属が体に入ってくるのをできるだけ減らし、
少しずつでも重金属が出ていくように促したい。

(誤字・脱字、ご勘弁ください。)