生きなきゃ
トレーニングに向かうために家を出てすぐ、私は足から上半身に向かって力が抜けていき道端で海草のようになってしまった
その場に彼がいたから良かったものの、1人だったら家に戻ることは難しかっただろう
体の不調とはとても厄介で、昔から目先に成し遂げたいものがあるときによく顔を覗かせる
自分は弱くてダメな生き物なんだと思い知らされる瞬間だ
毎日が幸せで楽しくてもそれがあるせいで、心のどこかでそんな自分に罪を感じる
楽しいことがあった次の日は疲労が押し寄せてきて無気力になり色んな人に冷たい態度をとってしまう
本当にダメだ
頑張っても頑張りすぎの境界線が分からなくて無理なダイエットをして数字は普通なのに体調がボコボコになったこともあるし、大好きなごはんの時間を過ごしても全力で楽しめないし、鬱は治らないし、もうダメだ
悲劇のヒロインになりたくなかった、いやヒロインじゃない、エキストラ以下だ
毎日全身に重りをつけて引きづりながら走っているようだ
でも私がいなきゃ幸せになれない、私が幸せにしてあげたいと思っている人がいるからその人のためにまだ生きる