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別れの3月、また一つ、さよならを言った日。

私は入社した日から今の部署に
配属されて気付けば四年目を
迎えていた。

配属されたときは、
今の部署の暗黒期で
3ヶ月とかで辞めたりしてる人が
いたり、
入れ替わりが激しかったらしい。

私の担当業務が大きく5つあるけど、
そのうちの3つは
辞めた人から引き継ぎをうけた
辞めた人から引き継いだ。

つまり、聞く人がいない。
3代連続くらいで辞めているから。

ノリと勢いでなんとか
乗り越えた部分もある。

毎日やることもあれば
年に一回しかないこともある。

その年に一回しかない3月にやる業務が
とてつもなく重くて、
毎年12月くらいになると
脳裏をよぎる。その業務のことが。

バタバタ過ごしてるとあっという間に
2月で、焦る。

というのを繰り返し、
気づけば4回目の3月がきた。

今年は、1月2月が鬼ほど忙しくて
わかっているのに相変わらずの
ギリギリで慌てながらやった。

今日、そんな重い業務が1つ終わって
ほっとした。

と同時に、少し寂しくもなった。

これが最後。

この業務の私の名前が印字された起案は
最後である。

もう一生やることはないと思う。
例え、これから先同じ部署に配属されたとしても。

あっという間だった。
もう4回もこの起案を回したのか。

時間の流れはあっという間すぎると
改めて実感した。

少しだけウルウルした。

1つ1つ業務が終わっていくと
だんだん実感してくる。

今日終わった業務は、
次の人へ引き継ぐことになるけど

来年の2月くらいに、
その人がわからないと思っても
私は日本にいない。

せめて同じ職場、同じ街、同じ国にいれば
伝えられることも
私にはそれができない。

だから、引き継ぎはちゃんとしなきゃいけない
という責任を最近はすごく感じている。

これが最後か。

もう季節は
3月も終わり4月を、迎えようとしている。

日々進んでいるんだよな、時間は。

仕事も嫌だなって思ってたけど、
色々な人と出会って
色々な人と別れて
出会いと別れを繰り返して
何もしなくても時間は流れて

気づいたら4年。

4年で今の部署に私は何か還元できただろうか。

別れの3月。
私も、また一つ、大きな仕事と、お別れをした。
さようならと、自信を持って言えた。
やり切った4回目。

さくらが咲いたらお花見をしたい。
たくさんの出会いにあふれる4月にしたい。

そんな3月は、
「また逢う日まで」を聴きたくなる。

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