正す事
私が今の部署に配属された時期は
部署最大の暗黒期だったようだ。
新しく配属される人は、
2、3ヶ月ですぐに辞めるっていうのが
何人も続いていたようだ。
教えても教えても
すぐに辞めちゃって、
また人員不足。
新しい人が配属されて
忙しい合間を縫って教えても
気づいたらまた辞めちゃう現実。
後に続く人がなかなかいなくて
人も足りなくて
残業量も半端なかったようだ。
私は、面接で
どの部署でどんなことをしたいかなど
聞かれることはなく、
とりあえずできるだけ早く
来てほしいとだけ言われた。
だから多分、私には
選択肢がなかったはずだ。
ここの部署、一択だったと思う。
というより、ここの部署に配属されるための
試験だったとさえ思える。
配属が決まり、ブラック部署だとは
噂で薄々聞いていた。
そして、入る前に、
「何も知らない新人が来ても困る。
教える時間もないし、
またどうせすぐ辞めるから」
と言われていたことも
実際知っている、笑
実際に入って、ブラックだと言われる
意味も身を持って感じた。
そもそも、人の入れ替わりが
激しいから、引き継ぎが上手くされてないのと
引き継ぎ書は残っているが、
10年くらい前のものをコピペして
作られたものばっかりだった。
最新の状況に当てはまらない
引き継ぎ書をみても
そりゃ意味がわからないし
できないというより
仕事の生産性が上がらない。
根拠もわからないけど、
ただ、とりあえずやってみる
という毎日だった。
綴りも、謎のところに綴られていたり
今は存在しない手続きが書かれた
やり方の冊子みたいなのがあったり、
ミスをしてることさえも
気づかずにやってる事も
たくさんあるかもしれない。
時間が10年前で止まっている
部署なんじゃないかと思える。
時代の変化に伴い、
変えられるところは変えないと
いくら時間があっても足りない。
私はいつも思う。
私が急に休むことになったときでも、
誰もができるような状態にしておきたい。
と。
その日の処理はその日のうちに。
次の日に持ち越す時は、
付箋に経緯とかを書いて残しておく。
という、小さな努力はしているつもり。
そんなこんなで、
次の人に、バトンを渡すときが
近づいてきた私の任務は、
間違いを正すこと。
ファイルの綴りを直すところから
ファイル名は統一して、
エクセルはやりやすいように変えて
今にあったものに正すこと。
が、私の任務だ。
多分本気で全てを正そうとしたら
一年はかかると思う。
ここで、ミスが発覚したら本当に
怖いと実は思っていたりもする。
そして、前任者から引き継いだことが
全てではないはずだ。
自分が実際にやっていて
おかしいとか、違和感だなと
思うことは、
試行錯誤が必要なサインだと思っている。
次の人が困らないように。
そして、私よりも何倍も
良い仕事ができるように
明日も試行錯誤に邁進したい。
意外と、忘れがちな
目の前のことが大事だったりする。
時には、担当者なんだから
しっかりしろと、色々言われる事もある。
前任者から引き継いでないんだけど!?
と思う事もあるけど、
確かにやっていて、おかしいなと
感じていたけどそのままにしていた事
だったりもするから、
周りの人の意見も
改めて大事だと感じる日々。
その場所にいると感覚が麻痺して
気づかなくなってる事もあるのだと思う。
何かを変えるって確かに、
めんどくさいし、
失敗したらどうしようとかも思うし、
前はこれでよかったんだから
これで良いんじゃない?と
妥協したくもなる。
でも、パソコンもバージョンアップ
するように、
アナログな仕事であっても、
時代に合わせてバージョンアップ
しないといけないんだと思う。
誰もやってこなかったことをやる時は
自ら壁にぶつかりにいくようなもん。
怖いけど、私の目の前に
変えなければいけないものがあるのなら
私がやるしかない。
せっかく配属された部署。
合っていたかどうかは分からないけど、
いた形跡は残したい。
できれば、良い意味の。
あんな人いたな、あの人が
まじでわかりやすい引き継ぎ書
残してくれた!
とか、なんでも良いから、
私があそこにいたという証を残せたら
(出来れば良い意味で)
入った価値があったと思えるはずだ。
現実を見ると、
目を背けたくなる大量の資料が
明日も待っている
なかなか気が重いが、
任務は果たしたい。
明日も頑張る。
令和5年バレンタインの日の記録🫶
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