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やりとりとは「つきあい」ということ♪

 かの有名なコンサルティング会社・船井総研の創業者の船井幸雄氏は、2014年に亡くなりましたが、生前、私は氏の講演にも行きましたし、氏の著作もずいぶん読みました。

 氏の「人生の生き方」に関する本は、ずいぶん私自身の具体的な世間の渡り方に示唆を与えました。

 その中でも、印象に残っているのが、「お中元・お歳暮は、理由なく送れるから、送りなさい。理由あって送るものは、“賄賂”である。」という指摘でした。

 私は、今でこそ減りましたが、最盛期はお中元・お歳暮を30人近くに送っていました。

 今でも、お中元・お歳暮の習慣は続いていますが、結局のところ、それは私の送付に対し、返礼があったものが、結果として継続して残っていることになりました。

 私の職場には、お中元・お歳暮の習慣は昔からありませんでしたので、親戚やお世話になった人に、送っているわけですが、その方々も、近年、どんどん亡くなってきていますし、また、最近の人は、住所がわからないので、新たには送りようがないのです。

 お中元・お歳暮というのは、日頃よりお世話になっていることの“具体的な感謝の印”なんです。

 こういう具体的な行動がともなわないと、たとえ心の中で、いくら思っていたって、感謝の念は伝わらないと思いますよ。

 要は、どういう行動で、感謝を伝えるかです。心の中だけで思っていたって、相手にはわからないですよ。その一つの手法が、お中元・お歳暮なわけです。

 個人情報がうるさく言われるようになって、一人一人の住所や電話番号が開示されなくなりました。

 これは、今の時代的にやむを得ないことだとは思いますが、これにより、日頃の“つきあい”が激減したと思います。

 つまり、個人相互間で、“やりとり”をすることが“つきあい”そのものであると考えるのですね。

 今は、その“やりとり”が、メールなり、ラインなり、SNSなりに変わってきているのかもしれませんが、相互の関係性が希薄になっているように感じてなりません。

 先の船井幸雄氏は、ハガキを書くことを奨励しておりました。

 その触発もあって、私は、最盛期には、年間千通以上のハガキを書いていました。
 ※何、一日、3通も書けば、千通は超えます。当時はそんなに難しいことではなかったですね。郵便局から表彰されてもいいと思ったくらいです(^^)/。

 今は、さすがにハガキを書くことは減りました。今は、デジタルツール全盛の時代ですが、この時代においてこそ、アナログ・ド直球の手書きのハガキを送ることが、いい意味で、よく目立つのでないかと思います。

 お中元・お歳暮の文脈で言うと、私は、お中元・お歳暮など、もらいものをもらうと、今でも、お礼状をハガキで書きます。

 ハガキは、きれいな絵柄のモノを、あらかじめ文具店で購入しておき、今の人はあんまり書かないであろう、時候の挨拶から始まり、お礼と、直近の状況、そして、お元気でで、終わる、簡単なものです。

 切手のストックは、日頃より、金券ショップで購入してあります。
 ※63円、84円、そして、おまけとして10円切手はストックが必要です。

 また、ハガキの表面には、100円ショップで購入したワンポイントのシールを、お遊びで貼ってから送ります。

 私は、こういう“やりとり”が世の中の“つきあい”そのものなんじゃないかと思っています。現在、孤独な人がいたら、そういうことを失っているんだと思いますよ(>_<)。

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