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仕事の習慣は高校時代の読書から学んだ

 高校2年生の頃に、D・カーネギー著の『道は開ける』を読み始めたこともあり、大学時代から30歳くらいまでは、その本を本当によく読みました。

 本の腹が手あかで真っ黒になるくらいまで読み込みましたから、いったい全体、何回読んだのかわからないくらいです。

 そのため、その本に書いてあったことのいくつかは、第二の天性として身に付けてしまい、そうではないやり方をやる人を見ると、「もうちょっと勉強すれば良いんじゃないのかな? もったいないな。」なんて、ちょっとエラそうに感じてしまうことがあります。

 いや、この本は世界的名著として名高い著作であり、「こんなに役立つ本はない。」とさまざまな人が言及していますから、私の言うことがそんなにウソではないことが想像できると思いますよ。

 望ましい仕事の進め方に関する記述があり、次のように書かれています。

●勤務中の習慣

・その一
 当面の問題に関係のある書類以外は全部机上から片づけよう。

・その二
 重要性に応じて物事を処理すること。

・その三

 問題に直面した時、決断に必要な事実を握っているのだったら、即刻その場で解決すること。決断を延期してはならない。

・その四

 組織化、代理化、管理化することを学ぼう。

 今になって振り返って見ると、恐るべきことですが、高校2年生にして、このような実社会における仕事の進め方について学んでいたのであり、社会人になって久しい現在、その教えがそこかしこに活きているなと思うことがしばしばあります。

●周囲でしばしば見られる仕事の進め方

①「机の上がグチャグチャ」
 心から止めた方がいいと思いますが、本人が気付くのには、場合によっては、来世まで待たないといけないのかも。片付いていない場所には、文字どおり、貧乏神(実は、その正体は、浮遊霊と言われますが、信じるかどうかはおまかせします。)を寄せ付けるから、止めた方がいいのになぁ。

②「枝葉末節にばかり気を取られる」
 パレートの法則にもあるように、大事なことは、全体の20%にありますから、そこに資源を集中すると、効率良くなるんじゃないのかな。全体の20%の資源投下で、効果が80%分得られると言うよ。

③「締め切りギリギリに中途半端なモノを提出してばかりの人」
 完璧主義の人って、しばしば自分一人で完成させようとして、うまく行かず、締め切りギリギリまで粘って、結局、投げ出すように、中途半端なモノを出してくることがありますよね。判断できることなら、満点ではなく、合格点でOKとして、即断・即決で進めて行くと、時間的余裕ができ、周りからの支援も得られる時間もできるんじゃないかな。

④「全部、自分一人の力でやろうとする」
 一人で完結するような職人的な仕事ならいざ知らず(職人のケースだって、実は、そうでないケースは多いと思いますよ。)、他の人に頭を下げて協力をお願いすることは大切なんじゃないかな。周囲を巻き込んで、周囲の力を自分の力に加えて、いい仕事をした方がいいんじゃないかな。

 かくして、いろいろと捨てまくって、私の机の上にはあんまりモノが載っていませんし、大体において合格点を素早く叩き出すことに集中しますし、即断・即行主義ですし、他の人にも協力しよう、してあげようと思っているクチですが、一方で、周りに適度な支援をすぐ頼んじゃうし…。

 この仕事の原点は、元を正せば、『道は開ける』にあったんですよ。読書は大事ですね。

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