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日銀の金利上昇容認→変動型住宅ローン!!

 日銀によるゼロ金利政策が長らく続いていましたが、先日の12月20日、日銀の黒田総裁による会見で、長期金利操作の許容変動幅を従来のプラスマイナス0.25%から同0.5%に引き上げることが発表されました。

 これにより、日本も金利のない世界から金利のある世界にようやく移行しそうです。

 だって、現状、銀行の普通預金金利が0.001%/年で、定期預金金利が0.002%/年、くらいなんですよ。

 これって、「雀の涙」という表現さえ、過剰に映るくらいの微少さです(トホホ…)。

 足下では、まだ、普通預金金利や定期預金金利は上昇し始めていませんが、もしかすると、そろそろ上昇し始めて来るかもしれません(少しうれしい。ちょびっとだけ。)。

 一般に金利上昇局面は、金利下降局面に比べて、上昇する期間の幅が短く、上昇が急ピッチで進みやすいと言われています。

 直近の米国やヨーロッパの例を見てみると、想像できると思いますね。

 もしかしたら、日本もそうなったりして…、なんて思ったりもしますが、ただ、本当のところは、私にはわかりません。

 ただ、それなりの急ピッチな金利上昇が、十分な可能性として、起こり得ることは、頭の片隅に置いておいた方がいいです。

 ここで、特に問題なのは、預金金利ではなく、ローンの金利の方になります。

 そして、中でも問題なのが、住宅ローンを変動金利型で借りている人なんです。

 私も、住宅ローンを5~6年ほど前に借りていますが、何が何でも、絶対に固定金利型だろうと思っていました。

 その頃も、今もだと思いますが、貸付金利は、「変動金利<固定金利」であり、目先のことだけ考えると、変動金利型を選択してしまいがちなんですね。

 FPの世界では、完全に常識で、お約束なんですが、金利が底の時期には、金融商品の選択では「変動金利」ですが、ローンの選択では「固定金利」に決まっているのです。

 これは、固定金利型を選択しておけば、金利の底の状態を長く享受でき、借金の返済上、完全に有利だからなんです。

 ところが、何にも知らない住宅ローン利用者は、目先の金利だけにつられて、変動金利型を選択してしまうなんてことが多かったのですね。

 本当に恐ろしいことだなぁと、常々、感じていました。

 だって、金利がちょっと上がっただけで、住宅ローンの返済総額は大きくふくらんでしまうのですよ。
 ※変動金利型の場合、仕組上、すぐに月々の返済額が増える訳ではないのですが、ローン内部に、貸付利息はたまっていきます。

 タチの悪いことに、住宅ローンを貸し付ける銀行などの金融機関も、変動金利型をお勧めするケースが多かったと言われています。

 これは、目先の金利が低いので、いっぱい貸付ができるということもさることながら、固定金利の貸付を実行することで、金利上昇リスク(返済利息の相対的低減リスク)を金融機関側が抱えることを嫌っていたんですね。

 端的に言うと、変動金利型住宅ローンは、金利上昇リスク(返済額の増加リスク)をローンの利用者側が負うことになるのです。

 こんなことは、住宅ローンを借りるときに、関連書を1~2冊読んで、ちょっと勉強すれば、簡単にわかることですが、大きなお金が動くのに、こんなささやかな勉強もしない人が多いのは、何だかもったいないですね(というか、無知はとても恐ろしいことです。)。

 今後、変動金利型住宅ローンの金利は上昇していくでしょうから、慌てないでね(>_<)。

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