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ふるさと納税は、ぜいたく品or日常品?

 所得税って、ちょっと知恵を使えば、かなり軽減できる税金なんですね。

 所得税の計算式はざっくりと次のとおりです。

●所得税の計算式(概要)
 {(収入-必要経費)-所得控除}×税率-税額控除=所得税額
 ※(収入-必要経費)=所得
 ※{(収入-必要経費)-所得控除}=課税所得


 つまり、所得税額を減らそうと思ったら、上記の計算式の「-」部分に続く、次の項目を増やせばいいんですね。

①必要経費…什器・備品や接待交際費など
②所得控除…人的控除(配偶者控除・扶養控除等)や物的控除(生命保険料控除・地震保険料控除・社会保険料控除(国民健康保険・国民年金・国民年金基金)・小規模企業共済等掛金控除(iDeCo)等)
③税額控除…住宅ローン控除・ふるさと納税など

 対して、消費税は、まず買い物をする限り、節税するのは無理な税目です。
 ※特に、「インボイス」制度の導入が来年から予定されており、今後、小規模事業者の特権であった「益税」がなくなることが見込まれていますので、どうにもなりませんね。

 今の日本の税収の中では、消費税がトップであり、景気に左右されにくい安定した税目であるって、知っていましたか。

 それはともかく、所得税は、知恵を使えば、税額の軽減は可能な税目なんです。

 その税額軽減の中で、特に年末になると注目されるのが、住宅ローン控除とふるさと納税です(後者は特に年末駆け込み需要あり)。

 この二つをうまく組み合わせると、所得税を相当に少なくできるのではないかと思います。

 住宅ローン控除とふるさと納税は、いわゆる税額控除であり、税額からモロに控除する(差し引く)ものであるため、とりわけ税額軽減へのインパクトがでかいのですね。

 その中で、FP的には、今どきは、やらない選択肢はないってくらい、注目されて、お得なのが、ふるさと納税なんです。

●ふるさと納税…全国の応援したい地域に寄附ができる仕組み。寄附金の使い道は選ぶことができ、その地域に貢献できる。さらに寄附の返礼品として地域の特産品などがもらえて、税の控除が受けられる。実質、寄附金のうち2,000円を超える部分については、所得税の還付・住民税の控除が受けられる仕組みのこと。

 今や、ふるさと納税は、税額軽減ができて、実質2,000円の負担でできる地域の特産品のお取り寄せプランとなっています。

 地域の特産品は、その地域を代表する名産品であり、食品であれば、大抵、特に美味しいものなんですね。

 私は、この制度が創設された2008年(平成20年)から活用していますが、やらない選択肢はないってくらいです。

 で、地域の特産品を選択する際のポイントは、「ぜいたく品or日常品」という2つの指向性があります。

 ぜいたく品を取り寄せ、ひとときの楽しみに活用するという手もあるのですが、私は、別に無駄づかいをする必要もないので、日常品であるコメを取り寄せています。
 ※ただし、近所では買いにくくなっているササニシキの特別栽培米の毎月届く返礼品を選んでいます。奥さんの味の好みです。

 現在、日本でも、インフレが次第に進行しつつありますが、その中で、家計防衛策の一環として、ふるさと納税の返礼品の選択に当たって、「ぜいたく品→日常品」への流れがあると言います。

 つまり、日常品をお得にお取り寄せしちゃおうということです。特に、やっていない方には、ふるさと納税はいいと思いますよ(^^)。

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