見出し画像

インド独立運動家ボースの生んだカリー

 日本で、本格的なインドカリー(カレーではなくて、“カリー”と表記しています。)を提供し始めたのは、新宿中村屋で、1927年(昭和2年)のことです。百年近く前です。

 これは、インド独立運動の志士、ラス・ビハリ・ボースが、日本に亡命し、新宿中村屋にかくまわれたことに起因しています。

 ボースが、そのお礼に、祖国の味を伝え、新宿中村屋が商品化したのですね。

 骨付きの鶏肉が入り、スパイスの利いたカリーライスは、欧風の小麦粉の入ったカレーライスとは、かなり異なり、独特の趣があります。

 昨日、早めに帰宅することができたので、新宿中村屋系列の洋食店で、カリーライスを食べることにしました。

 カリーライスは、インドの食習慣もあって、チキンが本来のモノなのですが、前回、チキンのカリーライスを食べたので、今回は、ビーフカリーにしました。

 本当言うと、味的には嫌いではないのですが、チキンカリーの骨を避けるのが面倒なんです。そういう人は、日本には、結構いるのではないでしょうか。

 チキンカリーも、ビーフカリーも、その店では、1,870円(税込)で、私は、それに性懲りもなく、大盛110円(税込)をプラスして、さらに、サラダとドリンクを付けて、食しました。

 締めて、2,463円(税込)なり。1人でカレーライスを食べるにしては、結構なお値段ですが、新宿中村屋のカリーライスですから、歴史を味わっていることになるのでしょう。

 チキンカリーは、黄色がかった色がしているのですが、ビーフカリーは、赤身がかかった茶色のソースです。

 ビーフのお肉は、とても柔らかく、口の中でとろける感じで、食べやすいです。

 チキンだと、骨付きですから、いちいち取り分けなければならず、食べるのに集中できないのですね。

 日本で、骨付きではない「鶏の唐揚げ」がはやっているのは、おそらく骨付きではなく、食べやすいことが、きっと影響しているんだろうと思っています。

 私は食いしん坊なんですが、料理をするわけではなく、正直なところ、素材云々まで嗅ぎ分けられるような舌は持ち合わせていません。

 ですので、「ここに入っているスパイスはなんちゃらで~♪」みたいなセリフは言えません。私の知っているスパイスは、ターメリックと、ガラムマサラくらいなものです。

 奥さんの香辛料棚には、様々な香辛料が並んでいますが、自宅でのレトルト・カレーには、ガラムマサラを振りかけて、食するくらいです。漫画の「美味しんぼ」の影響です。

 ここでは、らっきょうなどの付け合わせが別皿で来ますが、「お代わり自由ですよ。」と言われます。

 でも、その別皿1枚で、結構な量があり、本当にお代わりをしている人はあまり見たことがありません。ちょっと勇気が要るかも。

 ドリンクは、何種類かから選択できますが、喉が渇いていたので、アイス・コーヒーを選択して、料理の前に提供してもらい、一気飲みしてしまいました。

 いつもなら、ガム・シロップは入れないのですが、クリームと間違えて入れてしまいましたので、今回、お疲れモードでもあり、まぁ、いいやということにしました。

 新宿中村屋のカリーライスは、レトルトでも売っていますが、やはり、営業店舗で食べるのとは、味が違うように感じます。

 金券のジェフ・グルメカードも使えますので、金券ショップで購入して、少し割引で食べるのもアリですよ。気楽なグルメでした♡。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?