ラカンの分析による『もしハリス』 2 とし 2024年9月14日 17:53 11月の米大統領選挙に向けた民主党のハリス副大統領と共和党のトランプ前大統領によるテレビ討論会が現地時間10日夜、ペンシルベニア州フィラデルフィア市で行われました。討論で両者は互いに相手を「うそつき」と呼び合うなど、非難合戦となりました。2024年9月11日スプートニクジャック・ラカン氏の三つの領域ジャック・ラカン氏は鏡に映った自分の姿を念頭に置いて、人間世界を三つの領域1. 現実界2. 象徴界3. 想像界(イマジナリー)に分けて解明することが可能であると説明しています。現実界と実在実在とは、すべてのものが厳密にそれ自身と同一である領域です。(鏡の中の実像)このような絶対的同一性(A=A)は、存在しません。したがって、実在は虚無であり、存在しません。無が真実であるように、実在もまた真実であり、そこに代替物は存在しません。ドゥーギン氏象徴界と実在象徴とは、何もそれ自身と等しくなく、常にあるものが別のものを指し示す領域です。これは、虚無への転落を避けたいという欲求によって動機付けられた、実在からの逃避です。この領域では、内容、関係、動き、変容が生まれますが、それらは常に夢のような状態で存在しています。(言葉が何を意味するかは重要ではなく、それ自体ではないことが重要です。)ドゥーギン氏『もしハリス』ラカンの分析において、(ハリスさんの)最初の役割が明確に見えるでしょう。カマラ・ハリスさんは、違反や倒錯とうさくの合法化、すべての規制や規範からの解放、つまり象徴的な領域の拡大を具現化ぐげんかしています。ドゥーギン氏カマラ・ハリスさんは象徴的な存在を表しており、その奇妙な話し方や終わることのない氷のような笑い、混乱した言動と表現豊かなジェスチャーは、毎回何かを直感的に指し示しているものの、それが具体的に何であるかは曖昧です。彼女は能動的な夢の存在であり、彼女の中で有権者は不可能が可能になり、あるものが別のものへと無意識に流れ込むのを見ます。しかしそのすべては焦点が定まらず、ぼやけています。これが「進歩」とされています。ドゥーギン氏民主党のプログラムは、さらに多くのLGBT、キャンセルカルチャー、不法移民、薬物、性転換手術、旧秩序の解体、BLM(ブラック・ライヴズ・マター)や批判的人種理論などを推進する、調子の良い幻想的な構造です。これに並行して、白人で正常で、精神的に健全で、力強く、家父長制的で伝統的な男性を貶おとしめ、女性、ボディ・ポジティブ、トランスジェンダー、変態、毛皮族、クアドロバー、小児性愛者、狂人、食人者、堕落者を称賛しています。ドゥーギン氏想像界と欺瞞ぎまん想像界(イマジナリー)とは変化し続ける象徴が思考停止する領域であり、欺瞞の領域です。イマジナリーは私たちが誤って存在、世界、自分自身だと思い込んでいるものであり、自然、社会、文化、政治を含みます。それはすべてでありながら同時に虚偽でもあります。(この想像界も、けっして現実界と一致することはありません。)ドゥーギン氏ネオリベラリズムとディストピアネオリベラリズムの台頭と左翼の変質イマジナリーを取り消すことは不可能です。このことは左翼の変質の歴史によっても証明されています。ネオリベラリズムは処方的になり、全体主義へと進化します。単に「クィア」であることが許容されるだけでなく、「クィア」であることが義務付けられるのです。(結果的に、すべての人が同じであることを強制されます。)ドゥーギン氏(ハリスさんの)最初の役割・・・象徴のレベルでは、この矛盾(それ自体ではないこと)は、夢や妄想のアルゴリズムとして違和感を認められません。左翼の変質・・・しかし、イマジナリーのレベルでは、(ネオリベラリズムの台頭による)厳格な規範性――たとえそれがクィアであっても――が、象徴の観点から批判の対象となるのです。民主党のプロジェクトを実行すれば、最終的に人間の廃止へとつながることは避けられません。ドゥーギン氏ネオリベラリズムによる新ヘイト法多くのLGBT、小児性愛者、狂人、昆虫食、・・・これらが合法化されると、すぐにその本質を変え、規範、法律、そして厳格な全体主義的命令へと転化していきます。言い換えれば、許容された倒錯はイマジナリーの要素となり、それは象徴を制約し、凍結し、決して解放されることのない要因となります。(ネオリベラリズムは、すぐに全体主義化します。)ドゥーギン氏今回のアメリカ大統領選挙は、人類の未来が「存在するか、しないか」を決定づける選挙です。トランプ氏が勝利すれば、ボロメオの三つの環は相対的なバランスを保ち続けることになります。しかし、カマラ・ハリスさんが勝利した場合、それはその不可逆的な崩壊を意味するかもしれません。ドゥーギン氏ボロメオの三つの環 ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #LGBT #昆虫食 #カマラ・ハリス #イマジナリー #ジャック・ラカン #現実界 #ネオリベラル #象徴界 #ボロミアン環 #新ヘイト法 2