【まほステ感想】エチュードは最高、ボスはカッコ良い。

まほステエチュードシリーズPart1、観てきました！
もう最高でした。元々期待してたけど期待以上だった！！！
毎度の事ながら観劇からだいぶ経過しましたが、自分の備忘録も兼ねて感想を書きたいと思います。

ブラッドリーと、太郎くん

まず推しの話からさせてください。
中村太郎さん、素敵にブラッドリーを演じてくれてありがとうございます。

いつもは殺陣やダンスの上手さに目が行くんですが、今回は細かい表情の変化が印象的だったな…。
ラスティカの「言ってくれたらあげたのに。」の後の曇っていく表情、立ち去る時のイライラした足音。
愛憎の進化の曲も、歌って無いけど後ろで表情がどんどん変化してた。台詞が無くてもいろんな事を考えてるんだろうなって分かる。
青い月の曲は、声にも感情が乗っていて凄かった！更に歌が上手くなってて迫力があった。
そして衣装チェンジして出てきた時の自信に満ち溢れた表現！かっこいー！そこから「はじめて聴く声、はじめて見る顔、穏やかで優しくてあたたかい」に繋がってくる…なんだ？最高か？？？
原作では表現し切れない心の動きを繊細に表現してくれてて目が離せなかった！

そして一番心に残ったのはエンディング。
原作でも舞台でも後列にされがちなボスが、進化を経て、主役として堂々とセンターで踊っているのを見て、嬉しくて泣きました。太郎くんの踊り方、長い手足を存分に使ってて大好き。

太郎くんのボスって、本当にカッコ良いんですよね。
そもそもボスはカッコ良いんですけど、演じている太郎くんが「ブラッドリーはカッコ良い」って思ってくれていることが1番の理由だと思います。
1章の時から"ついて行きたくなるボス"を一貫して演じてくれていて、更に今回はボスの「進化」を表現する訳ですからそりゃカッコ良いに決まってる…ファンが増えてしまうぜ…
『孤高な盗賊のエチュード』はボスにとって特別な物語だから、舞台で、太郎くんが演じるボスで、観ることができて本当に良かったです。

仮面

今回も西の国からスタート。本当、西って舞台映えする国だよな…
一舞くんのクロエ、いつも指先まで繊細だけど、今回は更に声にも感情がのってて心揺さぶられた。
そして汰斗くんのバトンを引き継いでくれた真一さん。いや、ムルすぎません？！！盗賊エチュの話になってしまうけど、魔法の壺と再会した後、振り返って「昔みたいに。」って言う時の表情めっちゃ良いですよね〜あ〜いつか真一さんの欠片ムルも見たいな。汰斗くんのムルも大好きだからいつかムル2人出て欲しい。

シャイロックはキャラとしてもJくんとしても舞台上にいてくれると安心する。そしてメガネめっちゃ良〜！シャイロックがメガネかけた途端に3階席の双眼鏡が増えました。ちなみに1章の紋章見せてくれるシーンでもそうだった。彼は双眼鏡を動かす男です。
フィガロとケンカした時は怖過ぎてドキドキしちゃう。ワイン置く音にすら怒りが見えてすごい。

そして桐矢くんの仮面のお芝居、素晴らしすぎる。仮面から覗く表情、震える声、帽子の羽の震え、全てが仮面の気持ちを表現してた。仮面ちゃんの気持ちが伝わってきて感動しました。

仮面エチュは事件の解決だけでなく、クロエの成長、ラスティカの師匠っぽさ、先生同士の喧嘩…などが並行してるけど、全てを無駄なく丁寧に描いてくれて密度の高い作品になっていました。

盗賊

ボスがかっこいい。とにかくボスのカッコ良さを見せつけられる話だと思う。

最初のミスラとオーエンの戦闘シーン、すごいテンション上がった…！！！映像とのシンクロ率上がってた。箒登場おめでとうございます。
北3が揃って箒に乗ってるのめっちゃ良かった。乗り方も原作リスペクトを感じた。

そしてコミカルなボスが見れるキーマンの曲。SNSが若干ザワつきましたが、私も正直太郎くんじゃなかったら許して無いです。笑
理由は難しいんですが、うーん、"推しが笑われる"って嫌じゃないですか。笑われてるんじゃ無く笑わせてくれてるって冷静に考えれば分かるけど、初見はビックリするよね。

でもその後青い月の曲でめちゃくちゃカッコ良いボスを見せつけられたので、いろんなボスが見れて得したな！と思ってます！

スノホワは今回キャスト変更あったけど、すごく良かったと思う！
陣くん本当に08か…？ってくらい安定してて、でも若さも感じて、スノウにぴったりだと思った。明志くんのホワイトは、個人的に結構好き。特にキーマンの時、ノリノリで踊ったりめっちゃ跳んだりしてて可愛い。立ってる時片膝曲げてて、ああ夢叶くんもそうしてくれてたなぁって思いました。今回限りなのが勿体無いくらい良かった。
音楽祭で司くんのホワイトが見れるのもすごく楽しみにしてます！

ひまわり

個人的にはエチュードのストーリーの中で1番好き。
どの国よりも国が主役のストーリーだと思う。
一番全員に寄り添ってるのはネロだし、
いろんな事のキッカケはヒースだし、
中心に居るのはファウストで、
最終的に士気を高めるのはシノ。

ヒースクリフ役のでえごくんがご卒業なさるから、4人がテーブルに並んでるだけで心にくるものがあった。1章からずっと出てくれてありがとう。

一番良かったのは呪いの浄化シーン。ゲームのファウストSSRでは黒いひまわりを抱きしめてるけど、POW-ersの黒条さん演じるビアンカ＝黒いひまわりをファウストが抱きしめる事でよりビアンカ自身を感じられたし、ひまわりの花びらが降ってくるのも神秘的で感動した。舞台だからこその演出、すごく良かった。

全体の感想

エチュード1の感想を一言で言うと、洗練されてる。だと思う。

舞台装置もシンプルだけど使い方が上手いし、内容もテンポが良くて飽きない。
エンディングを長めにして、仮面舞踏会のシーンや、今に帰ってくるシーン(仮面がクロエに変身してたり、ブラッドリーがグラス持ってきたり)を入れてくるのもまじで上手いなと思う。

お芝居もレベルアップしてて、言葉以上のところで繊細な表現が多かった。
特に音がすごくて、シャイロックがワインボトルを置く音、ブラッドリーの足音、東が食器を扱う音、ブラッドリーとムルの飛び降りた時の音の差…音で気持ちが伝わるのも新たな発見だったし、劇場だとマイクを通さない生の音が聞こえて良かった。

メインテーマの、「永遠もかつては　あの日踏み出した一歩目」って歌詞、本当に素晴らしい。まほやくを始めた日、ドキドキしながらまほステに応募した日、始めて劇場で観た日…その一歩目があったから今日まほステを観れてるんだなって思えたし、1章のピンクの羽やおじや作った時のエプロン、正装や祝祭の衣装が出てきた時、まほステとの思い出が蘇ってきた。思い出宿る品を見て景色が蘇るって、こういう事なんだなって体感できた。

でもずーっと感動で涙流れっぱなしな訳じゃ無くて、バチバチにカッコ良いシーンや、原作のログストと同じようにちょっと笑える日替わりシーンがあったりして、見ていて飽きない。

心をたくさん動かされた、あっという間の3時間15分でした。1章が水彩画なら、エチュードは油絵くらい厚みがあった！

明日からオケコンもあるし、年末にはエチュード2とまたオケコンも来ますね…！
今後もまほステを応援し続けて行きたいと思います。まほステ大好きだー！！！