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この想いを例えるならば?


先週どうしようもなく気持ちが落ち込んだ。
きっかけは仕事だった。
そこは明確なのだけど、夜中に訳もなく泣いてしまう頃には自分が何に落ち込んでいるのかもはや分からない。
きっかけを得てしまうとどこまでも塞ぎ込んでしまうのが私の悪い癖だ。
昔よりはだいぶマシになったが、まだこの癖を治すには至れていない。


落ち込むとやってしまうことの一つに、嫌な言葉を思い返してしまうという行為がある。
私は嫌なことを忘れることがとても下手だ。ずっと忘れられない。
忘れられないだけならまだいいが、定期的に思い出してはその都度怒り、傷つき、ネガティブな感情を増幅させてしまう。
今回もまたこれをやってしまった。
しかしこれがきっかけで嬉しい出来事に遭遇した。


ちょうど気持ちが落ちていたタイミングで、たまたま相方ちゃんと電話をする用事ができた。
用件が済んだ後、気持ちが落ちていることやそういう時に昔言われた嫌な言葉を思い出してしまうことなどをツラツラと話してしまった。
「どんなことを言われたの?」
当然の投げかけに、私はしばし沈黙した。
忘れられない嫌な言葉は、A.B.C-Zに対するものだったからだ。
そこには相方ちゃんの自担さんである塚ちゃんに関することも含まれていた。
どうしたらそんなことをえびが好きな私に言えるのだろう?と、神経を疑うような言葉。だからもちろん言いたくなかった。自分の口でその言葉を発することも嫌だった。
でも相方ちゃんは「私は大丈夫だから言って欲しい」と引かなかった。
私は遂にその忘れられない言葉を伝えた。ずっと心の中に沈み続ける言葉。
相方ちゃんは「なっちゃんにそれを言うのは酷いねぇ…」と言ってくれて、こう続けた。


「私は大丈夫だよ!塚田担当者としてそんな言葉くらいじゃへこたれないから(笑)」


私はこの言葉に、相方ちゃんの自担さんへの想いの深さをとても感じた。
あまり自分のことを話すタイプではなく、テンションも高い方ではない。
だからこんなに強い言葉が返ってくるなんて正直思わなかった。
私が思っているよりずっとずっと自担さんを大切に想っていたことが分かって、私はとても嬉しかった。
同時に、口数多く語ることだけが愛ではないなとも感じた。
穏やかだけれどどっしりと構えるようなその想いは湖みたいで素敵だなと思った。
「誰かに何かを言われて、自分の気持ちが変わるわけでもないしね」
こんな言葉も貰ったのだけど、すごく説得力がある。


私は、誰かの“好き”に触れさせてもらえることに幸せを感じる。
他の友達の想いについても考えてみた。あるお友達の“好き”は夏の太陽みたいだ。
触れさせてもらう度にこちらまで元気になれるそんな想い。
また別のお友達の“好き”は青竹。
このままどこまでも真っ直ぐに伸びていって欲しいと願いたくなるようなそんな想い。
それぞれが自分にしか持てない“好き”を持っているんだなと改めて思った。
そしてその好きにはいつだって敬意を持って触れたい。私は強くそう思う。


私の想いは例えるならばどんなものになるのだろう?
自分の“好き”も大切にしたいものだなぁ。

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