オリジナル2曲目「哀のうた」について
Na9です!
2022.3.10に公開した「哀のうた」についてのコンセプトと着想、歌詞やイラストの解説、
そして、楽曲提供先の"それ故さん"が歌う「それ故ver.」についてお話させていただきます!!
コンセプト
この頃はとりあえず本職が忙しく、体力的にも精神的にも参ってしまっていました。
クタクタで帰宅し、家事を済ませたらあとは寝るだけ...。
「けどそこで寝てしまったらまたきつい仕事が始まってしまう!」
なにか今日自分が生きた証、意味を残さなければ!
せめてこの自由時間は娯楽を楽しもう!
というような気持ちで、好きなゲームや漫画、アニメを観たりしようとするも、集中力が続かない。
「寝ると寿命が勿体ない」
という謎の理論に基づいて人生を送っている私はなにをするわけでもなくボォーっと夜更かしの毎日を送っていました。
どうしてこの日本という国は仕事が優先なんだろう。
好きなことを仕事にできる人なんて一握り。
ここで真っ当に生きていくためにはそんな型にハマることが確実なんだと、
そうはっきりと教えられたわけでもないのにそう思わされるようなこの国のやり方自体がパワハラですよね...。
繰り返しの日常...
見えない明日なんてない...
見え透いた明日......
、、、💡
そうだ!この報われない気持ちを歌にしよう!
と閃いた私はすぐさまペンをとりました。
今の情景や心情をここに記そう。
いつか報われた時にこの歌を聴いて
笑える日が来ることを信じて!!
そんな気持ちで詞を書いている時の私は既に、
とても有意義な非日常を送っていたのかもしれませんね。
歌詞について
1作目のオリジナル曲「idea」の歌詞があまりにも難しくしすぎたという反省点を考慮し、リスナーさんに聴きながらご理解いただけるような歌詞を志しました!!
「idea」についての解説記事置いておきます。
それでは「哀のうた」の歌詞解説です!
セクション分けは
1バース→2バース→サビ→3バース→4バース
とさせていただきます。
「コンセプト」で述べたそのままの内容です。
深夜の自室でボォーっと物思いにふける
主人公の様子を書きました。
前奏がはじまる直前にタイトルを回収したので
初見様への掴みとしてはなかなか上手くいったのではと思います。
見るもの聞くもの全てに真っ直ぐで豊かな感情をむき出しにしていた昔の自分に対して、社畜と化した自分に残った感情は「哀」だけだ。といった内容。
誰にも文句を言われない真っ当な生き方はつまらないものだという心情を表しています。
そんな自分に比べ、SNSで楽しそうな日常を送っている人たちは、同じ労働社会に生きる者としてなぜこんなに楽しそうにしているのかが
理解出来ずに混乱している様子を書きました。
「唯一の灯り」とは真っ暗な部屋を灯すスマホ画面のことです!
ここだけ難しい比喩表現してみました!
明日の未来なんて誰にもわかるはずないのに
昨日と同じ今日、今日と同じ明日であると
完全に決めつけています。
繰り返しの日常から抜け出すためには
自分で何か行動を起さなければと気づき、
それを歌で表現するために
1.2バースとは違うメロディで
変化をつけようとする様子です。
歌詞中では「♪」と記し、
曲中の歌では「タタータタタータター」
とスキャットで歌っていますが
ここはなんでもいいんです。何か変わりさえすれば!!
間奏中に歌うという新しいことに挑戦しました!
ちょっとエモくないですか!?✨
変化を与えた自分の歌に対して、楽しいという感情が芽生えはじめると共に、
繰り返しの日常を変える自分なりの非日常を見つけた、というよりも気づいた というような内容です。
ここ、書きながらほんとにピーン💡ときたんですよね。
書きながらというよりも、
とある1人の歌い手さんにインスピレーションを受けたんです!
後にこの歌を歌っていただこうと決心したお方です。
これより、その方と自分を重ねて作詞を見直しながらこの内容をこれより続く4バースへの伏線として書きました。
"繰り返しの日常" というコンセプトに基づき、
「昨日と同じことを繰り返す」
までは1バースの6小節を繰り返しました。
何気なしに口ずさんでいた歌うことの喜びや楽しさ、
そして人にそんな喜怒哀楽を届けることは紛れもない自分だけの日常であるのだと確信するような
小さな幸せを表現しハッピーエンドで締めくくりました!
曲について
キーはDメジャー、テンポは79BPMです。
キーは直感、深夜の落ち着いた心拍数を意識したゆったりなテンポです。
なんで79なの?って一瞬思いました??
そうです、単に私の名前をもじっただけですw
曲が3分10秒であることにも
ちょっとした遊び心があったりするかも?
"繰り返しの日常" というコンセプトに基づき、
ピアノで同じコードバッキングを繰り返しループさせました。
伴奏に頼らず、主にハイハットの刻みと歌メロだけで展開を作っていくという
新しいことに挑戦してみました。
コード進行はディグリーで「63451」
キーは違いますが大好きなRADWIMPSさんの
「音の葉」を参考にしました!
サビとラストの4バースに入る際、sus4の音を足しているので
私は「五つの音の葉」では表せなかったですw
リズム帯ついては間奏サビはイーブンの4つ打ち、それ以外はシャッフルのビートで展開を演出し、シンセベースはシンプルにルートの単音弾きでキックの低音補助をしました。
深めのベルの音を「タ タ タ ターン」と右にパン振り。
ベースとピアノバッキングの間の帯域を埋め、トラックとしての厚みを出しつつ、寝静まった深夜の雰囲気を演出しました。
ピアノ右手は間奏とサビ、サビ終わりのパートにそこまで強調性のない上モノリフを重ねました。
そして歌メロ、ボーカルはみんな大好き可不。
シャッフルのビートに三連符でイントロの1バース目、間奏後の2バース目を繰り返し、
サビ終わりの3バース目では違うメロディで歌わせました。
サビでは4つ打ちに乗せた落ち着いたメロディでそのまま眠りについていくような雰囲気を演出しました。
なので、音程差のあるメロディではありますがそこまで盛り上がらせたくもなかったんですよね。
イラストについて
素敵なイラストを描いてくださった ベァタコさん
素敵すぎませんか??
昔から大好きな拾い画のフリーアイコンがあって
捜しまくった末に、ようやくご本人とコンタクトを取ることができ、この度お願いしました!✨
ボカロPとして活動を始めた頃から私Na9の顔として愛用させていただいてたフリーアイコンです。
ラフな感じの描き方がすごく好きだったんですが、
本人のTwitterにたどり着き、イラストを拝見したところアニメ調の塗り方とかもすごくタイプでかわいくて更に好きになりました!!
さて、「哀のうた」のイラストについて解説させていただきます。
こちらにはイラストを貼れませんのでYouTube動画をご覧になりながら読んでいただけると幸いです。
単色の背景に主人公と歌詞中にも登場するゲームや漫画、
歌詞中の「あの頃」を匂わせる写真、
仕舞い込んだギターなど、
キーとなる物を白で塗り強調していただきました。
これはベァタコさんのご提案です!
参考までに「哀のうた」のデモを聴いていただいたのですが、気に入ってくださったのか、すごく親身になっていろいろとご提案してくださったんです!!
改めてその節はお世話になりました🙇♀️
そして、スマホを眺める構図と憂鬱そうに歌う構図の2パターンがありますが、その表情...
絶妙すぎませんか?本当に素敵。
なんですかね。今更なんですけど、
解説する必要もないですよね...?
きっと誰もが同じことを感じ考えるはずです!!
可不や、トラックの音では表現しきれなかった
悲壮感的ニュアンスをしっかりと補ってくださっています。
このイラストが合わさってそこで初めて
「哀のうた」が存在するんです!!
それ故ver. について
楽曲提供として歌っていただいた それ故さん
それ故さんとの出逢いについては別で記事にさせていただくので今回は割愛します。
ただ私はこの方のお声に一目惚れしたんです。
この方に歌ってもらうと勝手に決意し作詞を見直した程に。
透明感のある歌声、なのにオケに埋もれることなくしっかりと芯が存在している不思議な感覚、
時に母音をはっきりと発音しない歌い回し、間の取り方がとても好きです。
そして絶妙な息の吐き方で倍音を操った声の厚み、
私が伝えたかったことの全てを
それらを駆使して作り出される歌声にのせ
感情的に歌って表現してくださっています。
本当に感動しました。
ベァタコさんのイラスト、そしてそれ故さんの歌声。
これらが合わさって、完成形となりました。
本当にありがとうございました🙇♀️
おわりに
かなり長くなってしまいましたが、今回も、
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
まだ「哀のうた」を聴いておられない方、
リスナー様にはこれらを踏まえた上で
改めて聴いていただき、何か感じてもらえたら嬉しいです!
そしてより好きになってもらえたら嬉しいです!!
動画へのコメントもお待ちしております...!
(Twitterでのご感想、ご評価とても嬉しいのですが、ついでにYouTubeの方にもコメントしていただけると嬉しいです!)
これからも皆さんに共感していただけるような作詞と
口ずさんでいただけるような作曲に励みますので
何卒、よろしくお願いいたします🙇♀️
こんな私を応援してくださる方、
曲を気に入ってくださった方がいましたら是非
YouTubeのチャンネル登録、Twitterのフォローなどを
よろしくお願いいたします...🥺
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