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nanatsu
2023年6月8日 23:12
手術の準備がぼーっとしていても進められていく。「頑張りましょうね」と朝から何人もの看護師、医師に声をかけられる。その度に回答していたのか、もう覚えていない。MFICUで回診に何度か来た医師、長男の出産時の執刀医師が「別の手術が入っているけど、終わり次第駆けつけます。頑張りましょうね」と、また、言うのだ。何を頑張れば良いのか。頑張ってくれるのは医師達と娘だ。私は麻酔をされ手術台の上にい
2022年10月9日 23:24
入院から10-12日目の尿蛋白量が右肩上がりの数値。医師「腎臓の限界がきてます。お母さんを透析患者にする訳にもいかないから。今週、赤ちゃんにお顔見せてもらいましょう。」1ヶ月くらい粘れないかなと思ってたけど、全然無理だった。ミラー症候群というやつだった。今見返すと本当にすごいお腹をしていて・・・未だ30週なのに臨月よりもお腹が膨れていた。帝王切開する日が決まり、2日前から胎児の肺成熟
2022年4月30日 22:28
2日目。緊急搬送があるとのことで午前に行うはずだったエコーが午後に。MFICUにいると命が産まれてくることは日常なのに奇跡だと思わずにはいられない状況を見聞きする。午後のエコーが無事終了し心嚢水の最貯留がないことを確認。つぐが頑張っている姿を見ていると命に替えても守ってあげたいと思う気持ちは強くなる一方で息子を残して死ねないと思い、でもやはり私が死ねばつぐの命が助かるならと・・・ループには
2022年1月9日 22:15
入院初日。事務手続きを終え、MFICUに向かうと医師から直ぐに「心嚢水の穿刺」に関する説明を受けた。「赤ちゃんの位置が良ければですが、今日、やります。」今日やるなんて、聞いてません~!と内心非常に驚いたが、以前主治医から「心嚢水の穿刺は正直あまり経験値無く、赤ちゃんの位置が肝心。エコーで見てタイミング良さそうならその場で直ぐ判断します。」と言われていたので「わかりました・・・」と返答し、同意書にサ
2021年10月15日 23:00
ツグの状況が好転しないばかりか、私自身の身体に異変がみられるようになり「1日でも早く入院しましょう」と医師から指示を受けた。このままでは私も取り返しがつかない状態になる可能性もあるらしかった。予定より早く入院が決まったので会社の産休手続きを急いだ。産休に入る際メールを送るのが慣習だが、私はそのメール文書を作ることが思うようにできなかった。定型文は「○○月に出産予定です。2年後に復職を予定してお
2021年9月21日 21:22
羊水検査当日、お腹をずっと摩りながら病院へ向かった。コロナの関係で付き添いは難しく、一人で。「今日はお外の物が急に目の前に来ても触っちゃだめだよ」と、ツグに話しかけながら。羊水検査とは、染色体疾患全般を調べる検査です。超音波検査で胎児の状態を確認しながら妊娠中の子宮内から羊水を採取し、染色体異常を調べます。羊水採取の際、妊婦のおなかに直接針を刺すので流産・死産のリスクがあります。羊水検査を
2021年8月28日 23:14
2020年4月に第2子を流産していた私達夫婦にとって、それは飛び上がるほど嬉しい結果だった。「妊娠6週くらいだね。」という医師の言葉に対し、私は「心臓は?どうですか?」と食い気味に聞くと「まだ袋ができたくらいの頃だよ~お母さん、そう急かさないで。赤ちゃん頑張って大きくなっていくよ」。流産してしまった娘(おそらく)を忘れられず、早く次の妊娠がしたかった私は宝物を抱えるように未だ全く膨らんでいない
2021年8月20日 22:49
初めまして。nanatsuです。30代のワーママです。家族は夫・長男・実母の4人暮らし。お空の上には長女(流産)と次女(早期新生児死亡)がおります。父は約10年前、52歳の時、クモ膜下出血で他界。身近な存在を3度失う経験をし、哀しみとの寄り添い方を模索中。ここ最近、グリーフケアに興味を持っています。noteは主に次女の記録を残していきたくて始めました。ここでは次女のことを本名から