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オーストラリア、ブリスベンにて。 ただそこで「過ごす」ことが自由で満たされた。


2023年8月、日本が猛暑に襲われているこの真夏に逃げるかのように、秋のオーストラリアに行ってきた。5泊6日ブリスベンで母と親子旅。その旅がとても素晴らしかったのでここに記しておきたい。

親子旅と記したけど、子供とお母さんというのではなく、私はもう31歳。母は還暦くらい。普通の親子と少し違うところは、2人とも少し英語が話せる。私はただの日常会話だけだけど、母は英語学習は趣味というくらい英語の勉強を頑張っている。

従姉妹がワーホリしているブリスベンへ

コロナ渦で外出できない間、母は家で英語学習に励んでいた。コロナのタイミングで勉強を始めた訳ではなく、前から勉強はしていたり、カナダに一人で旅行に行ったり、色々とアクティブに動いていた。でもこのパンデミックで海外には行けず、英語を使う機会も減った。そんな中でもコツコツと勉強を続けていた母はすごい。

勉強するからには、海外に行きたい、英語を使いたい。私も元々海外旅行好きなので、そろそろ海外行きたいなーなんて思っていたところ。そんなタイミングで大学生の従姉妹がオーストラリアのブリスベンに1年間のワーホリへ!これは会いに行くしかない!と旅行を決めた。

英語に触れるには最高の環境であり、時差が無いので行きやすい!

シティにて。マミーを探せ。

オーストラリアは私は5回目。母は3回目。なぜかオーストリアに縁がある私たち。実は小学生の時に母と私と弟でケアンズに来たことがある。その時の話はこちらから↓

暮らすような旅がしたかった

私たちの今回の旅の目的は、「暮らすような旅をすること」。観光をするつもりは無く、その土地で暮らすように日々を過ごしてみたかった。

行きたい場所はスーパーマーケットやローカルなレストランなど。なので今回は、ホテル宿泊では無く、ホームステイやコテージなど、自分たちで料理ができたり、出来れば現地の人とコミュニケーションが取れる場所を探していた。

散歩中に見つけた家。中が気になる。

そこで今回利用したのがAirbnb。ホテルとは違い、部屋貸しでキッチンなどが付いているのが特徴。

さて、オーストラリアのAirbnbはどうかな。調べてみると、インテリアが素敵なお部屋ばかり!!日本と違うスタイルでおしゃれに見える、というのも少なからずあるかもしれないけど。

そんな中で見つけ出した今回の滞在先は、女性オーナーでお庭付きの可愛らしいお家。料金も安いし、高レビューだし、という良いところづくしで即決定!

Airbnbで見つけたキュートなお家

伝えられた住所に着くと、可愛らしいコテージのようなお家が目に飛び込んできた。

ワクワクが止まらなかった。なんだこの家は!

日本で言う集合住宅。広い敷地に同じスタイルの家が並ぶ。
住んでいるのに表に生活感が出ないのが不思議。
玄関。色味が可愛い。
ベットルーム。2人で寝ても充分な広さ。
良い自然光が入ってくる。朝は電気点ける必要ないよ、とのこと。
キッチンとダイニングルーム。

デザイナーズホテルかのような、統一感のあるインテリアが可愛くて、クリーンで想像以上のお家。決して広くはないのだけど、コンパクトで暮らしやすい。
まさに現地で暮らしているかのような気分が味わえる。

初日の朝ごはん用に買っていたマフィンとパンが残ってしまったので、どこかに置いておけるか聞いたら、可愛く保存してくれた。これを見て「あー海外に来た」を実感。普通はお皿にサランラップだもん。

どの部屋も可愛いのだけど、テラスがあるのがもう、、最高。

マミーを探せ。

天気の良い日は外でモーニングを。秋なので気温も丁度良く、心地いい。
聞いたことのないユニークな鳥の鳴き声がBGM。

トーストは、フォークとナイフで食べるスタイル
ハウスオーナーが作ってくれた。半熟のポーチドエッグ
オートミールシリアル美味しかった

毎日ゆっくり朝ごはんを堪能して、のんびり動き始める。至福の時間だった。今日は何しようか〜なんて会話をしながら。本当にオーストラリアにいるのか?せっかく海外にいるのだからもっと色んな場所に行くべきか?とも思ったけど、なんだかこのスタイルが我々には合っていたし、やりたかったのはこの過ごし方だ、としっくり来ていた。

ハウスオーナーがとにかく親切で目的地の行き方やオススメのスポットなど何でも教えてくれた。今日の過ごし方は、今日の朝に決めるスタイルで、みんなで朝ごはん食べながら1日の予定を考えた。ビーチや買い物に出かけた日もあったけど、近所の公園でクリケットの試合があるよと教えてもらった日は、散歩がてら公園まで歩いてみたり、公園の芝生に座ってチョコレート食べながら試合観戦したり、ローカル情報をたくさんくれた。彼女がいたから私たちはまるで現地で暮らしているような気分で過ごすことができた。

そして、おしゃべり好きなオーナーのおかげで毎日英語漬けの日々。私たちは留学に来たのかな、というくらい英語のシャワーを浴びた。少しだけでも英語が話せて良かったなと本当に思った。会話が楽しいのはもちろんのこと、観光のことやローカル情報をたくさん教えてくれたので、コミュニケーションが取れたからこそ出来た体験ばかり。

最高の休暇

今回の旅はどんな旅だっただろうか。私たちは、観光をしたかった訳では無い。実際そんなに移動はせずにAirbnbのお家を拠点に何となく、思うがままに過ごした。ただ「過ごした」だけ。でもここは海外なので文化の違いなど刺激はたくさんあった。いつもとは違う環境に身を置いて、予定の無い休暇を過ごすのがこんなにも心地いいなんて。

「めがね」という、わたしの大好きな映画がある。あの映画のことを思い出した。観光地では無い、何も見るものも、することもない島で「たそがれる」人たちの話。そこで過ごすと何か気持ちが解放されていくような、新しい気付きがあるような。自分の日常から離れて、見知らぬ土地で日常を過ごす。私たちの今回のオーストラリア旅も少し似たところがあるかもしれない。

いつも旅に出ると、色んな刺激を受けて、エネルギーがみなぎって、でも体力を消耗して、割とヘロヘロで帰ってくる。でも今回はとっても気持ちが軽くて、帰って来た後もスッと日常に戻れた。

映画「めがね」のキャッチフレーズは
「何が自由か、知っている」

その土地で思うままに過ごす時間はとても自由で幸せな時間だった。日常を過ごすのってこんなにも満たされるものなんだ、と。鳥の鳴き声を聞きながら起きて、朝ごはんの準備して、今日の予定を考えながらコーヒーをいただく。今日は洗濯しよう。そろそろ行くか〜とお出かけ。疲れたからコーヒーブレイクしたいわーと帰宅してからティータイム。夜ご飯食べながら今日あった出来事を話す。

20代前半の頃の私だったら、とにかく新しい刺激、新しい世界、新しい経験に餓えていたから、目の前にあることから何か答えを求めていた気がする。その時期を経て、今。大きな変化を求めず、ただ「過ごす」ことがとても自由で満たされた。

素晴らしい休暇をオーストラリアで過ごすことができて、最高のリフレッシュになりました。

おまけの写真

クリケット

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