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『ベルサイユのばら』『鬼滅の刃』社会現象になるマンガって?

安直なタイトルですよね。社会現象になったマンガとりあえず、並べとこみたいな。
これで、イラッとされた方、ここから先は見ないでください。
 
この2作品が、広く愛される原因は何だろう?私なりに考えました。
 
・「昔」を扱うから、古さを感じない
18世紀フランスの『ベルサイユのばら』、20世紀初頭(大正時代)の日本の『鬼滅の刃』。
共に、「昔」を扱っているので、テレビもスマホもないのは当然。全てがアナログでも、「その時代なら当然だよね」と納得。元々古いので、「古臭さ」がないのです。
 
・「歴史」に触れられる
「フランス革命の教科書」的な位置づけのベルばらは、言わずもがなですが。
鬼滅は、大正時代と言っていますが、年代はボカシているし(大正時代前半、関東大震災の前だと私は思う)、歴史的説明も一切なし。でも、当時の生活スタイルには触れられます。
炭治郎は学校行ってないけど?と、疑問が出たら、大正時代と現代の学校の制度の違いに気付けると思います。
余談ですが。炭売りを一人でしている炭治郎は、読み書きそろばんができるということ。だから、小学校は出ている(禰豆子も)と、推測しています。
 
・緩急(ギャクとシリアス)が楽しい
どちらも、ギャクとシリアスを組み合わせていて、それがグイグイ引き込まれるんですよね。
ちなみに。アニメのベルばら、シリアス路線(それでも、ツッコミどころ満載)が多いので、私は原作の方が好きです。
鬼滅は、アニメでも忠実にやってくれるから、それがうれしいです。
でもね。そのギャクが、時代を感じたりするんですよね(昭和的だったり)。
 
・脇キャラも魅力的
この2作品限らず、おもしろいマンガは、脇キャラも魅力的です。例えるとキリがないから書きませんが、誰の立場で読むかで、感想が変わってきます。だから、何度読んでも楽しいし、その度に新しい発見があります。
 
・根底にある宗教的な考え方
ベルばらはキリスト教、鬼滅は仏教の考え方が根底にあります(僧侶の方が、鬼滅の刃は仏教の世界そのもの、と言われていました)。
日本人で仏教徒の私には、鬼滅の描く世界観はすんなり理解できます。
対して、ベルばらの世界は、わからない箇所があります(一つ書くと、「神のご加護」他にもあるけど割愛)。でも、信じる宗教が違っても、人間の根本は変わらないとも思います。
宗教的な考え方を根底に置いていることで、ストーリーや登場人物の言動に深みが出てくると思います。
 
・関係ないけれど…たまたま6人きょうだい
偶然ですが、竈門家もジャルジェも6人きょうだい。現代の感覚で「子だくさん」と感じるのは、この数字なんですかね?
余談ですが。夫は竈門家の大きさを見て、「ここに子ども6人もいるの?!」と驚いていました。
 
他にも愛される共通点はあるよ、と思われるでしょうが、私の想いはこんな感じです。
 
2022年、ベルばらは50周年でした(そのイベントに行って、ハマってしまった私)。最近いろいろなマンガやアニメで、「○○10周年」とか言っています。
鬼滅は10周年は絶対やると思うけど、末永く20、30…周年とお祝いしてほしいです。
ベルばらのように、50周年まで愛されてほしいな。そのころ、私は生きていないと思うけど。
 

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