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劣等生ママの子育て5 母の逝去で仕事を始める

長女が1歳になる前、母に胃癌で手術すると告げられました。その後半年ほどは落ち着いていましたが、長女が2歳になってすぐ亡くなりました。

前回、「早く働きたい」と書いていましたが、母の病気と逝去により、その思いはしばらく横に置きました。
そして。「私が2人目妊娠したら、お母さん喜ぶかな? 長女が2歳過ぎたら考えようかな」と思ったのですが、考える必要はなくなりました。

心にポッカリ穴が開いたと同時に、2人目に対する思いはあっという間に消えて、本当は欲しくなかったことに気づきました。

心の穴を埋めるのは、仕事を探すのが私には向いているのかもしれない。そう思い求職活動。

実際は、妊娠のため延長した雇用保険の給付期間の締め切りが3か月後という、リアルな理由もありましたが。

その後、編集事務所にパートとして勤務することになりました。

長女はというと、並行して認可保育園を申請したのですが、その頃は「求職中」だったので、どこも入れませんでした。

しかし。認可外保育園にも申し込みをして「保険」を掛けておいたので、無事入園できました。

認可外保育園には、その後長男もお世話になります。

3年振りに社会に出た私。
仕事と子育ての両立は大変で、帰ったら行きつく暇もなかったけど、毎日充実していました。

編集事務所なので、資料集めや校正など「らしい」仕事から雑用まで。原稿の最終チェックを電話でするのは、骨が折れました。電話繋がらなかったり、タイミング悪くてそんざいな対応されたり。それでも、「最終校正は大事だし、こんなもんだよな」と思っていました。後で、電話対応が嫌で辞めた人がけっこういたと知り、自分の図太さに驚きました。

仕事をしていない時期を経て、仕事ができることに喜びと感謝を感じられるようになったのかもしれません。そして、仕事の後長女と過ごす時間が、大切で尊いものに感じました。その頃、お風呂で2人でよく話していました。
そう思えば、専業主婦の時間は無駄ではなかったようです。

気が付いたら、心の隙間は無くなっていました。


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