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【ネタバレ】BLUE GIANT観てきた【ナチュラルにフラグを立てるな】

・ひろみちゃんのピアノを目当てに観てきた。電車広告、本屋で積まれているところなどを見て前々からタイトルは知っている作品だった。

・ボロくそに泣き、最高に耳が幸せな2時間だった。

・どうやら原作の始まりとは違い、いわゆる東京編とされているところのお話をまとめた映画で、そのまとめ方も賛否があるようだとネットの海から拾ってきた。(例えば、玉田がスランプに陥る期間があったようだけどカットされていた、など。)

・映像美に詳しくないが、素人目にもアニメーションとCGの差は大きく、ひと目に分かるものであったが、CGの中に奏者の面影を見て、生きている人間が生み出している音楽なんだよな、としみじみ感じていたのでアニメーションとしての善し悪しは置いておき、よい効果だったんじゃないかなと思っている。

・主人公の大は圧倒的な才能と、磨き続ける努力を持っていて、よくある才能はないが努力でのし上がるタイプの天才を軽く抜いていく世界のトップを目指すヤツ。きっと運もいい。

・雪祈はスマートな努力家。ダサいところなんて誰にも見せない。上手く言えないけれど、背伸びして大人の振る舞いをしている息苦しい青年。彼は、きっと大の演奏を初めて聞いたあの時、確かに1度、心の折れを感じていたと思う。もちろん自身のすごさ(努力をしてきた自負)も認めた上で、抜かれていると、初手から心を折られているのに、組んだのえらすぎ…って思ったけど利用するんだったな。感動話に持っていくところだった。

・玉田はいいぞ。キャンパスライフを夢見て上京するも、講義やサークルに対しナンカチガウナァを抱えたまま日々を過ごしていたが、空き缶に枝でテンポをきざんでくれと大に頼まれてから(メトロノーム買えや、と思った)ジャズに、大と雪祈の演奏に魅入られて36ヶ月ローンで電子ドラムを購入。漢が過ぎるんだが?????ドラム教室にも通い、小学生に混じってレッスンする姿。チーム組んで、1番大変だったのは彼だと思う。凡人から見れば鬼才な2人を乗せるクルマの役割だったんだから。初回ライブの譜面がどっか分からなくなっちゃって、入り直そうにも入れなくて、、のシーンが辛かった。しんどかった。

・小さな箱から夢の大舞台へ駆け上がる様はサクセスストーリーを見ているかのようだった。課題はありつつも、進んでゆく姿がサクサクで心地よかった。

・終始耳が幸せ。ひろみちゃんのリズム。楽しくて身体がノる。

・玉田が老紳士に君の成長するドラムが楽しみできているんだ、に同じように泣いてしまった。見てくれてる人もいるんだって。よかったねぇって。

・玉田はどうやらサッカーの強豪チームに居たらしく、その魂が生きてるのだけど。仲間だろって。個人の問題を個人でしか解決出来ない(アドバイスでどうにかなるものじゃなかった)のが、じゃあ俺にはなんでなんも言わないんだ、バラバラで一緒にできるのかよ、って爆発してたところもとても魅力溢れてたな。。寄り添える玉田も素敵だよ。

・大はI trust youの精神が強すぎる。手出できるものじゃないはそれはそう、なんだけど。

・雪祈の壁を壊して解放されたピアノソロは最高にカッコよかったな。ソーブルーの人にボロクソに言われても、心が折れてそこで終わったり、反発してなんだよってならないところ、まじで凄すぎるんだよな…挫折を乗り越える地の力が強すぎる。大に出会った時、今回と、大きな刺さりがこうもあるのに。最高にかっこいい。

・交通整理のバイトやってて、やっぱ指に負担かけられないよね(笑)と微笑ましくなった。箸より重いもの持っちゃダメだもんな。

・あとお前はフラグを盛大に建てるんじゃないよ。いやな予感しかしなかった。良くないよ、ほんと。求めてないよ。原作通りらしいですがね!
事故映像は怖くて観られなかった。指が。なにより命より大切な指が、大きなスクリーンであらぬ方向に曲がっていた。

・命も大切なんだけどさ、命以前に奏者としての生命が絶たれようとしていることにまず絶望しそう。ピアノもう弾けない。どうしようって。手術が成功しようとも前のようにはもう弾けない。死んだも同じような感覚になりそうだけど、雪祈はなんだかそういうところもなんも見せなさそうだな...

・なんだかもうボロボロ泣きすぎてどこでとか覚えてないな...見守りの心で泣いてしまった......

・玉田がかっこいいドラムソロ叩いてて泣いちゃった。成長が著しい。

・アンコールもボロクソに泣いたな。雪祈左手で演奏してて、でもそれはもう今後この3人で演奏することなんてないからってことを覚悟してのラストであって。ほんとさ...ねぇ...

・途中でrecのカメラ越しのインタビューだったり、そのインタビューは歳を重ねた登場人物らで、もしかしたら映画本編は回顧録だったのかなとか思う。

・というか3人とも18なんだよな...じゅうはちて...

・最高によい時間を過ごした映画だった。
原作...読みたいけれど、映画のこのまとまりが好きなので読まないかもしれない。