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天離り果つる国@読書感想文

あまさかりはつるくに、と読みます。

戦国時代を舞台にした時代小説です。

天離る国とは白川郷のことで、秘境っていう意味です。

行ったことある人は分かると思いますが、白川郷はまさに秘境で、僕は金沢からも名古屋からも行ったことがあるんですが、本当にこの先に集落があるのか?という道の先にあります。でもあの山奥にある合掌造は一回は見たほうがいいと思います。

泊まれる合掌造もあるらしいので、死ぬまでに一回泊まってみたいなぁ。

オンライン英会話とかで外国の人と話すときに日本のおすすめスポットを聞かれると白川郷を挙げてますね、最近、中華圏の人に人気らしいですが。

そんな白川郷を舞台にしたこの本ですが、女主人公の父親は内ケ嶋氏理(うじまさ)です。実在した武将で、戦国時代に白川郷を治めていたのですが、なかなかのマイナー武将です。信長の野望シリーズでも出たり出なかったりするレベル。

うーん、渋いです。だけどそれがいい。

物語は白川郷(岐阜県だけど、北陸の方がむしろ近い)の地理的な位置をうまいこと活かし、織田信長、豊臣秀吉、佐々成政などの史実武将とも絡めつつ進んでいきます。うまいこと書くなぁ。

男主人公が有能&色んな人に注目されすぎるところが難点だなぁ、とは思いますが、なかなか面白い本でした。あとめっちゃ長い。



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