成瀬は天下を取りにいく@読書感想文

最近、小1の壁にぶつかったり、仕事がうまく行かなかったり、昇進試験があったりでうつうつとしているので気分転換にライト目のスカッとした本が読みたくなって、アマゾンでそれっぽいのを探してみました。

それで見つけたのが「成瀬は天下を取りにいく」です。

成瀬は天下を取りにいく

目を引くのは、表紙の西武ライオンズのユニフォームを着た女の子です。絶対に重めの話ではない感じがする表紙とタイトルですね。

スワローズのユニフォームだったらもっと良かったんですが、西武百貨店がでてくるお話だったのでしょうがない。

ヤクルトレディが出る話ならよかったんですけど。

狙い通り、スカッとした感じのストーリーでした。40手前の疲れ気味のサラリーマンにちょうどよく、さくさく読めました。滋賀が舞台なので、滋賀県民だったらより面白かったんだろうな、と思います。

主人公はタイトルにもある成瀬という女の子です。彼女が中学2年生から高校3年生になるまでの出来事を周りの登場人物の視点で書いています。

僕は小説を書こうとは思ったことが無いんですけど、仮に女子高生が主人公のお話を書くとしたら、ちゃんと女子高生目線を再現できる気がしません。

男子高生ならまだましな気がしますが、会社で若手(２５歳とか)と話していても意識の違いがあるのを感じるので、例えば、男子高校生の話を書いたとして、それを男子高校生に読んでもらったら、違和感なく読めるものなのだろうか…。ということが気になります。（面白い話が書けるかどうかは別で）

「今の10代はそんなこと考えないっす」ということにはならないのだろうか…。

同じ理論で言えば、50代とか60代の話も同じかもしれません。定年間際の人の気持ちもリアルに考えられるのか。。。とか。

結局、違う世代のリアルが分かる気がしない、ということになるのですが…。

自分とは全く違う世代のお話を書いたとして、その世代の読者から「なんでうちら世代のことわかるんですか？」っていう感想が聞けたのなら、それは大成功なのかもしれませんね。(小説は書きませんが…)

タイトル上の画像は成瀬=成瀬善久(元ヤクルト)、招き猫投法ということでネコにしました。