プールサイドにて
「見られてるの、嫌だったんですよね。早く帰ってほしかったっすわ」
先週仕事中に若手と話していて、習い事の話題になったときに若手がいった。
うちの上の子はプールに通っているのだが、若手の彼も小学校のときに通っていたらしく、親がプールサイドの観覧席から見ているのが鬱陶しかったようだ。
そう言われてみれば、僕は少年野球をやっていたが、小学校6年生のときには、母が試合に観に来るのは複雑な気持ちだった覚えがある。嬉しさ半分、気恥ずかしさ半分くらいの。(父親は育児にあまり協力するタイプではなく一回も来なかった。)
全然、駄目だったとしても「カッコ良かったわー」とか言ってくるので恥ずかしさが倍増した。
中学の部活はバスケだったが、大会があると「こーっそり観るから、観に行っていい?」と母は言ってくるようになった。恥ずかしいから観に来ないで、とか言ったのだろうか、覚えがない。
随分気を使わせてしまっていたな、と親となった今となっては反省するしかない。
このnoteはまさにプールサイドの観覧席で、上の子の方をちらちら見ながら書いている。
目があうと小さく手を振ってくれたり、帰り道に今日はどうだったかを教えてくれる我が子もいつか、見ないでほしいと思うようになる。
寂しくはあるけれど、それもまた彼の成長の証なのだろう。
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