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JR東日本 E235系1000番台(F-37,F-38編成)グリーン車 J-TREC横浜事業所出場 2024年3月14日

・新年度に向けて活発的に動き出す横須賀・総武快速線用グリーン車

3月14日未明、横須賀・総武快速線用E235系グリーン車がJ-TREC横浜事業所を出場しました。
2024年2月29日以来の出場となります。
※前回の出場は以下のリンクからご覧いただけます。

今回出場も来年度向けの出場となりますが、先月・今月と2編成ずつ出場していることから、来年度以降は従来車(E217系)の置き換えが活発化するものと思われます。



・出場時のようす

出発前
今回はECOMO02号機が先頭
横須賀・総武快速線用の新型グリーン車も38編成目に突入


・次年度へ向け月2編成が入れ替わる横須賀線・総武快速線用車両

今回も都合による甲種輸送へ向かうことは叶いませんでしたが、深夜の牽引方法の変更により、最後部の検査表記の確認が深夜でも可能となりました。

前回出場したF-35編成及びF-36編成の検査年月日は「2024-4」

そして、今回出場したF-37編成及びF-38編成の検査年月日は「2024-5」

牽引機の変更及び牽引方法の変更により最後部の撮影が可能となった為
今出場の様な検査表記の確認も容易となった。
※中央快速線用グリーン車は機関車側に掲載している為に深夜での確認は難しい。

と確認が出来ました。

この検査表記を元に、次年度(2024年度)4月は2編成が新津事業所で製造された普通車と連結し所属先へ向かい、5月も同様に2編成が同事業所で製造された普通車と繋ぎ所属先へ向かうことがほぼ確実となります。

2020年4月21日に第一編成が登場してから早4年。

一時期、コンスタントに複数編成が出場していましたが、約1年程製造が止まり、時には再開しながら再び鈍くなる等、様々な事情が絡みながらも近年のJR東日本においての車両置き換えが長期間続いているのも非常に珍しいパターンとなりましたが、ここに来てようやく置き換えに本腰を入れるのか今後注目であります。


・Y_TREport スローペース置き換えの原因になった車両達のその後

過去記事では、特集として再びスローペースの置き換えの可能性を考察した記事を掲載しました。
※スローペースの置き換えを考察した記事は以下のリンクからご覧いただけます。

この考察したものをまとめると以下の通りとなります

・宇都宮・日光線用及び相模線用車両の車両更新

・鶴見線用車両の車両更新

何故、上記線区による車両更新の為にE235系の製造がストップしてしまう考察は過去記事にてご覧いただきながら、最後に全て2023年11月頃~2024年初め頃にかけて再びグリーン車の出場が再開されるだろうと筆者は予想しました。

結果として、2023年中の再開はありませんでしたが、2024年2月末より再開し現在に至っております。

さて、宇都宮・日光線用及び相模線、鶴見線用の車両更新に共通することがあります。

それは…

205系電車の車両更新

過去の記事では宇都宮・日光線用と相模線用の205系車両更新について簡単にご紹介しておりますが、鶴見線については新造車動向のみのご紹介でした。

今回は、鶴見線用の車両更新についてにレポートとなります。

・新型車両(E131系)運転開始と205系車両の置き換え

鶴見線の新型車両E131系の登場から甲種輸送、試運転は前回の記事でご紹介しておりますが、今回は運転開始後からのお話となります。

2023年7月に第一編成が登場したE131系ですが、その後も順調に本数が増えながらも鶴見線内での試運転が行われ、同年12月24日より営業運転がスタートしました。

2023年12月に営業を開始したE131系1000番台。
運転開始前にはポスターも掲示された。
この車両は路線事情により、他のE131系より横幅が狭くなりスマートな姿となっている。
個人的には前面FRPは青ではなく白やシルバーでも良かった様な…
2024年3月16日より鶴見線はワンマン運転を開始した為、新型車両の車掌業務は約3ヶ月限定となった。

運行開始当初は205系と共通運用という形でありながら、鶴見線内での登場頻度は少なめでした。

鶴見駅で並ぶ新旧の並びは既に過去帳入りとなった。

転機が訪れたのは2024年1月頃。

この頃より、所属先である鎌倉車両センター中原支所で営業運転に向けて準備をしていたE131系が続々と鶴見線での運用を開始します。

そして、働きはを失った205系は中原支所に帰るだけでなく、同支所においてもキャパシティーの問題により国府津車両センターへ回送されることになりました。

単独で国府津車両センターへ回送される205系1100番台。
普段は東海道線の貨物線経由で回送される所、旅客線経由で回送された。

・本格的に動き出した廃車へのカウントダウン

2004年から山手線と埼京線205系中間車を改造した鶴見線用205系1100番台ですが、遂に神奈川県から二度と戻れない片道切符を渡される時が来ました。

2024年3月5日、国府津車両センターに留置されていた鶴見線用205系2編成が機関車に牽引され郡山総合車両センターへ配給輸送されました。

機関車に牽引され国府津車両センターを出区する205系1100番台。
国府津車両センターは検査・整備を行う北群線と車両を留置する電留線に分かれており、北群線を出区する車両は原則電留21番線を通り国府津駅へ向かう。

これが改造時を除き同系初めての片道切符となり、スタート時点となる国府津車両センターではこの配給の出発前に撮影会が行われました。

出区前に行われた撮影会。
赤い機関車と繋いだ205系1100番台は新鮮な光景である。

今回郡山行きの片道切符を渡された車両はT14編成とT18編成。

郡山までの片道切符を渡されたT18編成とT14編成の6両。
機関車側がT18編成、最後部はT14編成となった。

両編成は共に郡山総合車両センターで改造されており実質的な里帰りとなります。

クモハ205系は南武支線用1000番台と鶴見線用の1100番台のみとなり、
今回の配給輸送から数が着実じ減っていく。

因みに、T14編成の3号車(Tc205-1104)は線路モニタリングを搭載した車両でありましたが、今回の車両更新によりE131系にその座を譲っています。※

※線路モニタリングの交換自体はフォークリフトにてモニタリング装置を抜き取り他編成に移設しますが、足場が悪い場所が多い外での作業ではなく、屋内の検修庫等で行われる様です。

この配給列車を皮切りに…というのは、今後受入先の都合で続くのは難しいものの、鶴見線用205系が徐々に神奈川県から離れていくのは確実かと思われます。

現在も姿自体は国府津車両センターや中原支所で見ることは出来ますが、2024年3月16日のダイヤ改正より鶴見線がワンマン運転をスタートした為に、乗車することは出来なくなっています。

鶴見線内は猫は多いのが有名であるが、205系と猫との共演はもう見ることが出来ない。

103系の置き換えから20年、山手線及び埼京線からやってきた205系の終焉はもうすぐそこになります。

普段連結することがない鶴見線車両。
クモハとクハで種車が違う為に1編成にドア窓の大きさの違いが見られる珍しい編成構成であった。
←元埼京線のサハ
元山手線用のモハ→
元山手線用のモハは原型0番台のまま使用されていた。
JR東日本管内のモハ205系0番台は鶴見線のみとなる為、今後0番台は消滅となる。





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