死産を乗り越えて⑨
火葬が終わると別の部屋に移動した。
大人が火葬されれば骨が残ります。
その骨を骨壷に入れる部屋です。
しかし、僕の目の前に置かれたのは
骨なのか?灰なのか?区別がつかないぐらいでした。
もちろん骨だけを取ることもできないので、
そのまま灰も一緒に入れ物に入れた。
建物の外にでると、煙突からモクモクと煙が出ていた。
その煙を見ながら、赤ちゃんを感じていました。
今は晩婚化になり、なかなか子供ができない夫婦も多く、不妊治療などをおこなっている人達も多いと思います。
子供ができるということは奇跡であり、当たり前ではない。
僕が担当しているお客様で来週出産予定日という方の赤ちゃんがお腹の中で死産をした。
お腹の中で10ヶ月いての死産凄まじいぐらい精神的にやられたのではないかと思います。
産婦人科の先生は言います
「子供がほしいのであれば、早い段階から子供ができやすい体づくりをしておいてほしい」と。
美容院としてもさのようなサポートができればと思っています。
「寿命」が伸び「健康寿命」も伸びる中
「妊娠期間」に関しては変わりません。
そのようなことも踏まえ、行政、企業が本気になって考えて変えるべきところは変えていかなくてはいけない。
そして、僕もこのような経験から、できることがあると思っています。
ただの悲しい出来事でおわるのでは赤ちゃんに申し訳ない。
だからこそ、前を向いて進み続ける!
赤ちゃんに出会えた感謝を結果で返す!その思いをのせて。
長くご愛読していただきありがとうございました。
終
美容師の価値を高め、美容師として多くの人に幸せをお届けできるようにしていきます。