リーダーがやるべき最も重要な3つのこと
マネージャーやチームのリーダーなど、なにかしらの組織を率いる立場になると、やることも考えることも増えていきます。
考えることが多すぎて、慣れないと頭が回りきらず、疲弊してしまうことも多いです。
そこで、今回はその中で私が特に重要だと考えている以下の3つのことについて、ご紹介します。
判断、決断をする
組織の全体を俯瞰する
組織の未来を考える
私がリーダーをする際に、この3つのことができていないとリーダーとしての役割を果たせていないと自己評価の指標にしていることでもあります。
判断、決断をする
まずなによりを大事なことは、日々あらゆることで判断、決断をすることです。
これは例えば
今後の組織としての戦略を決める
事業で次に実施する施策を決める
次に誰を昇進させるかを決める(人事判断)
など大きなものもあれば、
差し込みのタスクの依頼があったので何を止めるか(あるいは止めないか)の優先度を決める
MTGで意見が割れている時に話の落としどころを決める
病欠の人が出たのでその作業を誰がカバーするか(あるいは遅らせるか)決める
作業の進め方でメンバーが迷って相談された時に、どれがいいか判断し決める
など日々仕事をしている中で発生する判断や決断もあります。
特に後者の日々仕事をしている中で発生する判断や決断は、発生頻度も多く決断のスピード感も求められ、一番重要なことだと思っています。
日々の細かい判断を迷ってしまうと、都度進行が滞り、さらにそれが積み上がってどんどん業務の進行が遅れていってしまいます。
組織の全体を俯瞰する
これはマネジメントの仕事のイメージとして持っている方も多いかもしれませんが、「組織の全体を俯瞰する」こともとても重要です。
このnoteの最初の記事で書きましたが、「組織として最大限のパフォーマンスを発揮できるよう」にするのもマネジメントの重要な役割の一つなので、そのためには個人だけじゃなく全体が見えていることは必須です。
チームとしてはAのタスクを進めたいが、会社の状況を考えるとBのタスクを優先した方がいいかもしれない
各個人はしっかりタスクをこなしているが、チーム全体の連携が取れていなくて無駄が多い気がする
Aさんはこのタスクをやりたがっているが、Bさんのタスクが遅れているのでヘルプに入ってもらった方が良さそう
チームの雰囲気はいいが、よく見ると浮いてしまってる人が何人かいる
など、全体を見渡すことで見える問題だったり、最適化できることがたくさんあります。
もちろん各個人も意識して欲しいことですが、なかなか全員が簡単にできることはないので、やはりリーダー的な立場の人が俯瞰して見てサポートできると良いでしょう。
組織の未来を考える
「組織の全体を俯瞰する」のとセットでできるようにしたいのは、「組織の未来を考える」ことです。
これは言葉の通りですが、現在だけでなく未来まで含めてどうすれば組織が一番良くなるかを考えるという意味です。
例えば
半年後の予定を見ると3ヶ月後くらいには人員を追加しないといけないので今から採用活動を始めよう
今はギリギリ予定通りにタスクが進行しているが、少し想定外のことが起きたら間に合わなくなるのでヘルプを追加しよう
もし今進めているプロジェクトが予定に間に合わなかったら経営が苦しくなるので、その場合のプランBも考えて進めておこう
といったスケジュール上のリスクを見据えた判断や
みんな気持ちよく働けているが、似たタスクばかりでは半年後くらいに飽きてしまうかもしれないから担当を入れ替えてみよう
このタスクはAさんにやってもらうと早いが、他の人もできるようにならないと困るから今回はBさんにやってもらおう
新しく機能Bを作れば売上は上がるが、機能Aが使いづらくて将来不満が爆発するリスクが高いから先に機能Aの改善をしよう
のような個人と組織、あるいは作っている製品などの成長を考えた判断があります。
どんな仕事も次々に問題や予想外の出来事が発生するものですが、未来を見ておくことで未然に防ぐことができることも多くあります。
また、最終的により良い組織となっていくことにもつながります。
なのでリーダーは常に3ヶ月後、半年後、1年後(あるいはさらにその先)と未来のことを考えておくべきだと思っています。
まとめ: 視野を広く持ち的確に判断することが重要
今回は
判断、決断をする
組織の全体を俯瞰する
組織の未来を考える
と3つのことを紹介してきましたが、この3つはつながっている面もあります。
判断、決断をするには組織の様々な情報が必要で、そのためには組織の全体や未来を見る必要があります。
組織の全体を俯瞰していると、未来に起こりそうな問題が見えてくることがあります。
組織の未来を考えるのは、現在の組織全体がどうなっているかを把握していないと難しいです。
なので組織の全体や未来も含めた広い視野を持ち、日々の判断や決断に活かしていくことができると、より良い組織を作っていけるリーダーになれると私は考えています。